FX取引における通貨の特性と注目の経済指標

FX基礎講座

通貨の特性

各国の通貨を取引することができるFX。取引業者によっては20、30、更にそれ以上の通貨ペアを取り扱っており、それをウリにしているところもあります。しかし、数が多すぎるがゆえに、初心者であれば取引する通貨ペアを迷ったりすることもあるのではないのでしょうか。

いったい、どの通貨でトレードを始めればいいのか?
そのような疑問を抱く方々のために、このページでは各通貨の特性や特徴、どのような経済状況によって値動きが起こりやすいのかを簡潔にまとめ、紹介しています。2015年時点での見解であり、時代と共に状況は変化していくとは思いますが、トレードを行う際の通貨選びにぜひ参考にしてみてください。

米ドル 米ドル

米ドルは世界の基軸通貨であり、対米ドルの通貨ペアは注目されます。取引量が最も多く、世界全体の為替売買の約4割は米ドル相手の取引で占められていることからも、世界中で通用する通貨と言えます。日本国内で得られる情報も豊富ですので、新聞やニュースなどを参考にした投資判断が行いやすい。ドル円の出来高は1日あたり5680億ドルほどで世界第2の規模。
米ドル/円

【注目経済指標】
雇用統計、ADP雇用者数、ISM製造業景況指数、貿易収支、GDP

FOMC直後の声明やFRB議長の発言にも注目されてます。

ユーロ ユーロ

ユーロは第2の基軸通貨と言われてます。しかし2008年をピークに価値が下落傾向です。また、広域通貨であるがゆえに、加盟国のいずれかにおいて、例えばギリシャのような債務問題が発生した場合の対処が難しく、ユーロが売られ続ける原因となりがちです。ユーロの値動きは、EU加盟国のなかでも比較的経済が安定しているドイツの景況に左右されやすいので、そちらの経済指標に注目すべきでしょう。
ユーロ/米ドル

【注目経済指標】
ドイツ、フランスの失業率、GDP、鉱工業生産指数、生産者物価指数、消費者物価指数、IFO景況感指数、ZEW景況感指数

英ポンド 英ポンド

世界全体の為替売買の約7%を占める、取引量4位の通貨です。多くのトレーダーからは値動きの激しい通貨として認識され、一瞬にして大損をしてしまう可能性をはらんでいることから、一部では「殺人通貨」とも呼ばれてます。デイトレード向きの通貨かもしれません。イギリスは世界第9位の原油輸出国ですので、原油相場の動向にも注視しましょう。
ユーロ/米ドル

【注目経済指標】
ネーションワイド住宅価格

住宅バブルが発生しており、どうなるのかに注目!

豪ドル 豪ドル

2015年現在、一時期ほどではないとはいえ、今でも豪ドルは他国に比べて金利が高いのが特徴です。金利の動きに左右される通貨になります。オーストラリアは資源国であり、豪ドルは資源価格に連動しやすい資源国通貨です。世界相場の景況感に反応して動く傾向があります。中国との貿易も大きく、中国の経済指標に反応することもよくあります。
豪ドル/米ドル

【注目経済指標】
政策金利、貿易収支、消費者物価指数、中国の経済指標

ニュージーランド・ドル ニュージーランド・ドル

愛称「キウイ」。現在の豪ドルよりも高いスワップポイントが魅力です。豪州と経済的なつながりを持つため、豪ドルと同じような方向に動くことがよくあります。ただし豪州とは輸出資源の品目に違いがありますので(豪州:鉄鉱石 NZ:乳製品)、豪ドルと必ず連動すると思っていると痛い目に遭います。
ニュージーランド・ドル/米ドル

【注目経済指標】
貿易収支

カナダ・ドル カナダ・ドル

カナダの原油埋蔵量は世界第2位であり、豊富なエネルギー資源を有しています。ですので、原油相場などの資源価格と連動しやすいという特徴があります。豪ドルと同じく資源国通貨と言えます。それと同時にカナダ・ドルは米国の影響を大きく受けるため、米ドルと連動しやすい面もあります。
米ドル/カナダ・ドル

【注目経済指標】
政策金利、アメリカの経済指標

スイス・フラン スイス・フラン

スイスは永世中立国であり、伝統的に低インフレの経常黒字国です。そのためリスク回避を目的としたフラン買いが行われることがあります。スイス中銀がフラン高を警戒し、1ユーロ=1.2000フランと具体的な数値まで出して、売りの介入による安定を図っていたという事実もありました。ところが、2015年1月15日、突然の防衛撤廃を発表し過去に類を見ない大暴落を招きました。それ以降は安定しているものの、油断ならない通貨と言えそうです。
米ドル/スイス・フラン

【注目経済指標】
失業率、貿易収支、KOFスイス先行指数

南アフリカ・ランド 南アフリカ・ランド

南アフリカ・ランドはとにかく高金利が魅力的。しかし入手できる情報が少なく、値動きが大きいため保持するリスクは少なくありません。トレードには難しい通貨と言えそうです。金やプラチナなどの資源国であり、資源価格と連動すること、世界の株価との連動することもありますので、それらに関連する経済指標を見ましょう。
米ドル/南アフリカ・ランド

【注目経済指標】
金相場

国によって影響を受ける経済の状況が違い、値動きの仕方についても通貨によって様々な特徴があることが分かると思います。FXをやっていくうえで、自分の考え方やスタイルに合った通貨ペアを見つける一助になれば幸いです。

ここで通貨について書かれた本を紹介します。

為替がわかると経済が見える --通貨の基礎からニュースの裏側までやさしく学ぶ

セミナーもされている山岡 和雅さんが書かれた本で、イラストなどをつかって分かりやすく解説されてます。基本からマニアックな内容まで幅広く書いてあり読んで楽しめます。更に通貨について知りたい方は読んでみてください。

コメント

  1. […] 『FX取引における通貨の特性と注目の経済指標』 […]

  2. […] ああ、なるほど! そういえば、FXナビの【基礎講座 通貨の特性と注目の経済指標】ページでも、スイスフランについてリスク回避の説明がされてましたよね。 リスクオフ、実感しまし […]

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です