マネックス証券 訪問取材!自動発注「オートレール」の開発秘話に迫る

マネックス証券 訪問取材

マネックス証券

新商品オートレールの魅力に迫る!

マネックス証券様の本社を直接訪問。営業本部の安藤大輔様、営業企画室マネジャー PR担当の松﨑裕美様へインタビューを行いました。
マネックス証券の社名に込められた想いと理念からはじまり、年始に敢行された基幹システムの大々的な移行の裏側、2種類のFXサービスの異なる魅力などについて、詳しく教えていただきました。
さらに、2017年1月にリリースされたばかりの自動発注「オートレール」に関しては、開発の経緯から利用のメリット、利用時の、特に設定方法に関するコツなども解説してくださいました。
普段は知ることのできないマネックス証券の魅力、そして熱意を感じられるインタビューとなっています。


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1. マネックス証券について

マネックス証券の企業理念や企業風土、強みとは?

個人投資家の方々に一歩先の未来の金融を創造してご提供したい

マネックス証券 営業本部 安藤大輔様社名のマネックス(MONEX)はマネー(MONEY)の「Y」を一つ先に進めて「X」ということで、個人投資家の方々にとって一歩先の未来の金融を創造してご提供したいのが一番最初の理念です。常に新しいものを個人のお客さまにお届けしたいという理念ですね。

創業当時はネット証券や投資をされる方がごく限られていましたが、手数料の自由化やインターネットの普及により、個人の方でもたくさん取引いただけるようになりました。
ですが、当初はまだ単元株制度が導入されていなかったり、貸株のサービスがなかったりとか、いろいろな部分で個人のお客さまがお取引いただける環境が狭まっていました。当社はその状況を打破してきました。

現在、当社はトレードステーションというアメリカのオンライン証券会社をグループ会社に持っており、日本株以外にも米国株取引といった部分にも強みがあるほか、ロボアドをいち早く導入し資産管理アドバイスツールの提供や投資一任口座(マネラップ)の提供など、幅広い資産形成をいただける商品ラインナップをご用意しています。
トレードステーションはシステム、テクノロジーの部分でアメリカにおいて好評をいただいています。

年末年始には基幹システムを自社開発へと移行しました。自社開発としたことで、その分ご要望へのスピーディーな対応ができたり、コストを削減できるはずです。それをお客さまに還元させていただこうと考えており、その部分が今後強みになっていくと思います。

オンライン決算説明会では、松本会長がシステム移行に5年もかけていたと仰っていました。社運をかけての大規模改善だったんでしょうね。

グローバルビジョンの柱の一つとして基幹システムの自社開発

営業本部 安藤大輔 様そうですね。グループ一丸となって取り組んでいきました。トレードステーションを買収した時に、グローバルビジョンという中長期戦略をグループで出したのですが、その柱の一つとして基幹システムの自社開発がありました。170万人いるお客さまのデータの移行からはじまり、ウェブサイトなども全部刷新し、表も裏もリニューアルさせていただきました。

基幹システムの自社開発によるコストカット効果は月1.5億円とも仰っていて、すごい話だと思って決算説明会を聞いていました。
システム移行中、社内はどのような空気でしたか?

ウェブサイトのリニューアル忙しかったですし、緊張感もありましたね。もちろん年末年始は返上でした。他の会社を見ていると、順繰りにシステムやウェブの移行をされることが多いですが、当社は今回、一度にリニューアルを実施しました。
その分、社内は大変だったのですが、UI(ユーザーインターフェイス)の変更はどうしてもお客さまにご迷惑をかける部分が出てしまうので、それが一回で済んだのがすごくよかったのではと思います。

決算説明会では、お客さまのご要望をその日の夜に反映させられる、そんな話もされていましたね。

自社開発への移行によって、今までは外注していた部分がなくなりますので、ご要望の内容によりますが、早ければそういったことも実現可能になります。

システム移行がようやく落ち着いて今後はさらに攻めていける、というようなことも松本会長は仰っていました。

昨年は新しい商品やサービスのリリースが少なかったのですが、今年は新しいことをしていく年でもあり、収益を獲得していくマネックスグループ、マネックス証券の両社で攻める年になるだろう、ということですね。

貴社ではFX PLUSとマネックスFX、2種類のFXサービスを取り扱っていますが、それぞれの違いとはなんでしょう?

FX PLUSは高品質化路線、マネックスFXは低スプレッド路線

大きな違いで言うとスプレッドですね。FX PLUSは米ドル/円2.0pipsですが、マネックスFXは0.5pipsですので、後者は低スプレッド路線となっています(※)。いわゆるスプレッド競争に入っていくイメージですね。
マネックスFXに対してFX PLUSは、2.0pipsのスプレッドをとっている分、サービス性の向上を積極的に行っています。オートレールがあったり、証券側でセミナーを多く開催していますし、情報コンテンツも充実しています。発展途上ではあるのですが、オートレールもこれから更に強化するつもりであり、約定レートの品質も高めているところで、情報、投資ツールといった部分も含めて高品質化路線を進めている最中です。
(※スプレッドは原則固定、例外あり/2017年2月7日現在)

マネックスFXのスプレッドは今後も狭まるのでしょうか?

この場で断言はできないのですが、戦略としては薄利多売の路線に入っていくということです。
一方、FX PLUSは株式と併用されるお客さまが多いこともあります。
よって、FX PLUSでリリースされたオートレールは、株の取引経験はあるものの、FXは未経験のお客様も多くの獲得をしていきたい想いもあります。FX業界ではない、少し違ったところからお客さまを獲得してくるような意味合いですね。
FX PLUSとマネックスFXではそのような違いがあります。

FX PLUSのツールが「MonexTraderFX」にリニューアルされました。酒田五法等のローソクパターン検出や、IMMポジションの開示などアップデート予定も告知されていましたが、搭載はいつ頃になりますか?

MonexTraderFXがリニューアル
着々と開発は進んでいます。お客さまの投資の参考になるような情報を入れさせていただき、他社との差別化も図っています。
FX PLUSでは証券会社ならではの高級感をツールでも出していこうかなと考えています。

マネックス証券エントランス

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2. オートレールについて

オートレールができた経緯とは?

オートレール
FX PLUSの高付加価値路線の第一弾として他社にないような仕掛けを作って、お客さまにご満足していただきたいと考えたのが一番最初です。
プレミアムなセミナーを開催するとか、他にもいろいろと選択肢はあったと思います。その中でオートレールを選んだ理由はなにか?
当社だけでなく他の会社もそうだと思うのですが、FXの勝率は全体で見るとすごくいいんですよね。一つ一つの勝っている注文の数を、負けたものと比べると、圧倒的に勝っている方が多い。ですが、金額ベースで比べると負けている方が多いんです。
ちょこちょこと勝ち続けることが多いのですが、大きく負けて金額で負けが増えてしまう、そういったパターンが少なくないんですね。

これはどうにかしなければいけないと、ずっと思っていました。当社は投資教育にかなり力を入れていて、私もセミナーなどで損切りや、リスク管理をしっかりしてくださいと申し上げているのですが、人間なのでなかなかうまくいかない。
その問題をうまく解決する方法はないだろうか?オートレールはそういった想いから生まれたんですね。
自動発注ツールで、しかもコツコツドカンではないようなものをお客さまに提供して、本当に笑顔になって欲しい。しっかりと勝ちを目指すようなトレードをして欲しい、という想いがあってこれを作りました。

他社のリピート系注文との違いは?

他社のリピート系注文は逆張りでコツコツ。当社は順張りでドカンと利益を取る

他社のリピート系注文では、うまくいけば少しずつ利食いをして終わることができますが、下に大きくロスカットが待ち構えていますので、無限ナンピンの可能性もある、そんなリピート系注文が多いように思います。
当社はその発想を完全に転換して、損切りはこまめにするべきだと考えました。そうしながら、大きく勝てる時はしっかりと利益を伸ばしましょうと。損切りはすぐするけれど、利益はずっと伸ばしていくのがトレール注文の根底にあり、オートレールも発想は同じものになっています。
他社のリピート系注文は逆張りでコツコツというタイプが多いですが、当社は順張りでドカンと利益を取る。そこがまったく違いますね。

オートレールのアピールポイントは?

開発段階で当社の関連会社のトレード・サイエンス社へ話を持ち込んで、実際にバックテストをしていただきました。トレード・サイエンス社は、トレーダー集団というと語弊があるのですが、元トレーダーや元外銀のディーラーのような方々がおり、各金融業務を担っておられます。そこで、オートレールについてトレーダーの目線から意見をいただきました。

すると「もしかするとお客さまにはちょっと抵抗があるかもしれない」と話が出ました。順張りは日本人には少し抵抗があるのではと。
新聞などにも書かれていますが、ミセスワタナベは逆張り、プロのトレーダーは順張り、というのは周知の事実だと思います。逆張りの方が意識的にやりやすいのだと思うんですね。

営業本部 安藤大輔 様ですが、そのトレーダー曰く「最初は分かりにくいかもしれないけれど、自分が今まで銀行でディーラーをやってきた時のやり方そのままで、すごく薦められる」と言ってくれたんですね。その言葉が一番心に残っています。実際そういうふうに言ってくれるんだなと。
これはイケると思いましたね。

ちょこちょこ損切りするのですが、しっかりと利食いできるような設計になっています。ちょっと試しにやってみる程度ですと、なんだ負けているじゃないかと思われるかもしれませんが、デモ取引でしっかり時間をとって検討してもらえればと考えています。

オートレールの注意、お薦めできないことは?

トレール幅を狭く設定しすぎること

トレール幅を狭く設定しすぎることですね。
トレンドがついたとしても上下動しますので、上昇トレンドであれば、上下動の下を拾わない程度の広さにしておかないと、オートレールは失敗するだろうと思います。

お薦めできない設定に関しては、実はもうオートレールを作る時に、その設定が入らないようにしてあります。買いで入った時は、方向を上か上下しか選択できないようになっています。買いで下にしても意味がないですから、そのように設定することはできません。

その部分を欠点と捉える見方もあるかもしれませんが、私は長所だと思っています。買いから入って下方向というのは、典型的な負けパターンで経済的合理性がまったくないんですね。お客さまが負けないように、あえてそういう設定をなくしています。同じように、売りで上方向も入らないようにしています。
オートレールは逆張りではなく、順張りしか考えていません。逆張りになった時は損切りをする、もしくは最初から入らないよう設定しています。

現時点で仕掛けられる本数は最大11本ですが、意図があってのことでしょうか?

オートレール何本入れていただいてもいいと思っているのですが、あまり多いとシステムの負荷がものすごいことになってしまい、お客さまにご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。トレールは常に監視しなければならなくて、監視をするのに11本が限度だろうと。
今後バックテストを重ねて、本数を増やしていくことは検討しております。

一番重要なのは設定ですよね。参考になるようなバックテストなど情報公開はされますか?

マネックス証券のウェブサイトに2017年1月16日~31日までのオートレール利益幅ランキングを出しております。この辺りを参考にしていただいてもいいかなと思います。
ただ、利益幅ランキングの上位にきているのは、トレール幅が1円なんですよね。やはり利益が少ないのは50銭などでされている場合ですので、トレール幅はある程度大きく取った方が利益は出しやすいと思います。

どんどんこういったものは出していって、お客さまに参考にしていただこうと考えています。
検証ブログのようなものを公開してくださるトレーダーの方々が、たくさん出てきていただけると嬉しいですね。デモ取引でもいいと思うので、ぜひぜひ検証をしていただき、勝ちパターンなどの紹介をしてもらえたらと思っています。

オートレールはどのくらいのお客さまに使われていますか?また感触としてはいかがでしょうか。

予想外に多くのお客さまに触っていただいているなと感じています

安藤大輔様
ご利用いただいているお客様は約500名に達しています(2017年2月20日現在)。人数や注文数は予想以上にかなり伸びていて、予想外に多くのお客さまに触っていただいているなと感じています。セミナーの質問内容でも、意外と皆さまリピート系の注文を知っておられて、アレルギーがないなという感触を持っています。
出来高はまだまだかなと思っていますが、そこは今後の市況によって変わってくる部分ですので心配はしていません。
順張りか逆張りか、利大損小なのか損小利大なのかというところを、これからお客さまにご理解いただいて、もっともっと増やしていければなと思っています。

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3. サービスについて

ランキング第1位を獲得したスワップポイントについて

営業本部 安藤大輔 様第三者機関(矢野経済研究所)の調査でスワップ合算値が第1位となったのは、あまりない事です。他社は皆様、自社調べが多いです。2016年の8月から9月まできちんと時間を取って公平に調べていただきました。ここはかなり押したいところですね。

スワップポイントは、特にオートレールのようにポジションを長く持っていただく商品に関しては重要だと思います。

2016年9月以降も高水準のスワップポイントを維持されていますか?

それ以降は調査をしていないので、正確なことは言えないのですが、スワップの付与ロジックは変えていないので、そういう意味では同じだと考えてください。市況に沿った形にしているので、人気通貨だけ特別に上乗せしたりしていませんし、市況に忠実に出した結果1位でしたというのが調査の結果ですね。

スマホのアプリについて

建玉選択画面スマホアプリもどんどん強化していきます。今でも独自機能が取り揃っていて、例えば、スマホアプリでオートレールの発注ができます。
それから、クイック注文による決済の対象建玉を手動で選べる機能ですね。クイック注文では高頻度のお取引をされる方のために、売りの後に買いを押すと決済できるようになっているのですが、お客さまから「お宝ポジションを間違って決済してしまう」といった声が多く上がっていましたので、そのご要望に対応させていただきました。当社独自の機能です。
これからもスマホアプリの品質はどんどん上げていきたいと思っています。

セミナーやオリエンテーションコミティーへの注力について

オンライン証券としてはお客さまと対話する機会は多いと思います

オリエンテーションコミティーでは3、4ヶ月に一度、約20名のお客さまに本社に来ていただいて、いろいろとご意見をいただいています。
また、当社はオンライン証券なのですが、対面型のセミナーを多数行っていますので、そこでも直接お客さまとお話をさせていただきます。
東京以外にも、1月には香川県の高松へ行ったり、3月には福島県の郡山で会場型セミナーを開くなど、マネックス全国投資セミナーも開催しています。
オンライン証券としては、他社に比べてお客さまと対話する機会は多いと思います。

松本会長もブログでセミナーについて書かれていましたね。

松本大とここだけトーク松本も全国セミナーへ一緒に行きます。お客さまと直接お話をさせていただくことで、お客さまが何を感じておられるのかを直に感じられると申しています。
また、松本は月に一度、オンラインのチャット形式でお客さまのご質問になんでも答える『松本大とここだけトーク』も実施しています。

松本会長ご自身が毎月話されるんですか?

マネックス証券のお客さまでなくともご覧いただけて、テーマは絞らずなんでもご質問いただけます。サービスでも、松本個人のプライベートな質問でも(笑)。
オートレールについてもぜひご質問いただければと思います。

4. 最後にアドバイス、メッセージを

最後にFXトレーダーに向けてアドバイス、メッセージをお願いします

損切りをしっかりしていただきたいというのがメッセージです。取引のデータを毎月見ているのですが、やはり損切りができなくて退場を余儀なくされている方が多いですね。
できればコツコツドカンではなく、少しずつ損切りしても構わないから利益を多くとるようなやり方の方が、お薦めできると思います。
その手法が分からないということであれば、セミナーを定期的に開催していますので、手法に関してもなんでも聞いてください。
損切りができなくて失敗した過去があるのであれば、オートレールをデモ取引でもいいので使ってもらえれば、こういうトレードがいいのではと分かっていただけるのではないでしょうか。

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【マネックス証券株式会社 会社概要】
FXPLUS
商号 マネックス証券株式会社
(Monex, Inc.)
所在地 〒107-6025 東京都港区赤坂1丁目12番32号
連絡先 フリーダイヤル:0120-430-283(各種お問い合わせ)
設立年月日 1999年5月
資本金 12,200百万円
代表者 代表取締役会長CEO 松本 大
登録番号 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号
貸金業者 東京都知事(3)第31319号
加入協会 日本証券業協会
一般社団法人 金融先物取引業協会
一般社団法人 日本投資顧問業協会

番外編

プレスルーム

マネックス証券様は社会文化活動の一環として「ART INT THE OFFICE」というプログラムを主催されています。2016年は111名のアーティストが公募に参加し、選出されたアーティストの作品は、社内のプレスルームに展示されています。今回の取材では、展示されている菅隆紀氏の「Painting on the Kimono」を拝見。その迫力に圧倒されました。

トーマス・ルフ

エントランスから続く廊下には、トーマス・ルフ氏の「Stars」が8点並んでいます。マネックス証券様へは取材のために訪問させていただいたのですが、歩きながらアートについて案内をしてもらえたり、新鮮な気分を味わうこともできました。

【編集後記】

マネックス証券取材170万人もの顧客基盤を持つマネックス証券様。大規模な基幹システムの自社開発を終え、「今年は新しいことをしていく年でもあり、収益を獲得していくマネックスグループ、マネックス証券の両社で攻める年になるだろう」という言葉が印象的でした。
FXでは、新商品オートレールへの想いを中心に語っていただきました。コツコツドカンではないようなものをお客さまに提供して本当に笑顔になって欲しい、という想い。開発段階での元トレーダーや元外銀のディーラーのお墨付きをいただいたときのエピソードなどはとてもリアルに伝わってきました。
一歩先の未来の金融を創造するという理念のもと、これからどんな商品やサービスを展開されるのか、とても楽しみです。
終始和やかな雰囲気の中、貴重なお話の数々をありがとうございました。

取材:FXナビ 編集部
取材日:2017年2月7日
取材協力:マネックス証券株式会社 営業本部 安藤大輔 様、営業企画室マネジャー PR担当 松﨑裕美 様

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