この記事では、「MT4やMT5でEAを動かしたい」「FXで自動売買プログラムを利用したい」という方に向けて国内でおすすめのVPSサービスを徹底比較しています。
VPSといっても、さまざまな種類がありますがMT4やMT5を動かすとなるとWindows Serverが利用できるVPSが必要です。
当ページで解説しているのはすべてWindows Serverが導入された仮想デスクトップのサービスです。各社のプラン毎の料金やスペックを細かく比較しているので、業者を選ぶ際にぜひご活用ください!
「できるだけ費用は抑えつつハイスペックな環境で取引したい」
そんなワガママを叶えてくれるのが国内シェアNo.1(※)の「Xserver(エックスサーバー)」が提供するVPSです。Xserverでは最先端CPU「第3世代AMD EPYC™(コードネーム「Milan」)」を採用。
CPUだけでなく全ストレージで次世代高速接続インターフェイスの「NVMe」にも対応。同じ価格帯のVPSサービスと比べても圧倒的なスペックで国内最速のサーバー環境を実現しています。
さらに、2023年6月22日までの期間限定で利用料金の半額がキャッシュバックされるキャンペーン(※12カ月以上の契約が対象)も開催中です。
国内トップクラスのWindows環境で快適にMT4やMT5を利用されたい方はエックスサーバーをぜひチェックしてみてください!
※2022年10月時点、hostadvice.com調べ。
MT4・MT5両対応FXのVPSおすすめ国内業者比較表
FXの自動売買に最適なVPSサービスを提供している国内業者を各プラン毎に料金の安い順から一覧表にまとめました。
MT4やMT5で自動売買をする場合、必要スペックの最低ラインは「メモリ1GB以上」「SSD50GB以上」が目安です。複数のプログラムを動かす場合は、メモリ容量とSSDに余裕があればあるほど動作が安定します。
各社プランの料金とスペックを見比べて、自分に最適だと思うプランをお探しください。
1GB~3.5GB料金比較表(安い順)
VPS業者 | プラン | 初期費用/ ライセンス |
メモリ | 基本月額 | 月額総額 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
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1GB | 無料/ 605円 |
2GB | 748円 | 1,353円 | 詳細 |
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WIN1GB | 無料/ 770円 |
1GB | 1,210円 | 1,980円 | 詳細 |
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W1G | 無料/ 1,100円 |
1GB | 1,210円 | 2,310円 | 詳細 |
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WS23-2G | 無料/ 月額込み |
2GB | 2,530円 | 2,530円 | 詳細 |
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短期お試しプラン | 無料/ 月額込み |
1.5GB | 2,530円 | 2,530円 | 詳細 |
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スタートアッププラン | 無料/ 月額込み |
2.5GB | 3,135円 | 3,135円 | 詳細 |
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WIN2GB | 無料/ 770円 |
2GB | 2,420円 | 3,190円 | 詳細 |
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2GBプラン | 無料/ 990円 |
2GB | 2,200円 | 3,190円 | 詳細 |
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WS23-3G | 無料/ 月額込み |
3GB | 3,300円 | 3,300円 | 詳細 |
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W2G | 無料/ 1,100円 |
2GB | 2,310円 | 3,410円 | 詳細 |
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Win1 | 無料/ 1,250円 |
2GB | 2,397円 | 3,647円 | 詳細 |
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Win2 | 無料/ 1,250円 |
3.5GB | 3,090円 | 4,340円 | 詳細 |
※2023年5月1日時点の各社公式サイト上で確認した数値を掲載しています。
※お名前.comデスクトップクラウドは2023年2月1日以降の新規契約・契約更新で発生する請求に対して、10~20%程度のサービス維持調整費が発生します。
VPSの料金は「基本月額+初期費用+RDSライセンス料金」の3種類が基本です。業者によってはメモリやSSDを追加購入できるところもあります。
上記は各社の1か月契約の通常料金(キャンペーン適用なし、更新後価格)で掲載しています。長期契約をすれば各社ともに割引が効く仕組みです。
キャンペーンは業者によって適用条件や期間が異なるため、長期運用を前提とした通常価格で比較しています。
料金が安い&注目のVPSサービスは?
まず、最安値なのはNTT系のWebARENA(ウェブアリーナ)です。初期費用は無料、ライセンスの月額605円を入れても1GBプランが月額1,353円で利用できます。1時間単位の利用ができ、料金は使った分だけ支払う形なので費用を抑えることができます。
スペックで注目なのはWinserverです。メモリが2GBの「WS23-2G」は初期費用、ライセンス費用が込みで月額2,530円。メモリが他社よりも大きいのが特徴です。
さらに、1つ上の「WS23-3G」ではメモリが3GBながらも月額3,300円と競合他社の2GB以上のプランと比べてもリーズナブルな料金設定となっています。
次は、同じ並びでスペックを見ていきます。
1GB~3.5GBプランスペック比較表(安い順)
VPS業者 | プラン | メモリ | SSD | CPU | OS | 月額総額 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
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1GB | 2GB | 50GB | 2コア | 2,022 | 1,353円 | 詳細 |
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WIN1GB | 1GB | 100GB | 2コア | 2,022 | 1,980円 | 詳細 |
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W1G | 1GB | 50GB | 2コア | 2,022 | 2,310円 | 詳細 |
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WS23-2G | 2GB | 150GB | 4コア | 2,022 | 2,530円 | 詳細 |
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短期お試しプラン | 1.5GB | 60GB | 2コア | 2,019 | 2,530円 | 詳細 |
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スタートアッププラン | 2.5GB | 120GB | 3コア | 2,019 | 3,135円 | 詳細 |
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2GBプラン | 2GB | 100GB | 3コア | 2,022 | 3,190円 | 詳細 |
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WIN2GB | 2GB | 100GB | 3コア | 2,022 | 3,190円 | 詳細 |
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WS23-3G | 3GB | 180GB | 4コア | 2,022 | 3,300円 | 詳細 |
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W2G | 2GB | 100GB | 3コア | 2,022 | 3,410円 | 詳細 |
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Win1 | 2GB | 60GB | 2コア | 2,022 | 3,647円 | 詳細 |
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Win2 | 3.5GB | 120GB | 3コア | 2,022 | 4,340円 | 詳細 |
※OSはWindows Serverのバージョンを掲載しています。
※各社ともに月払い(1か月契約)の通常価格(※キャンペーン適用なし、更新後価格を掲載)で掲載しています。
Winserverの2GプランはSSD150GB、CPUが4コア、OSが最新のWindows Server 2022というスペックです。このスペックで月額2,530円(初期費用、ライセンス費用込み)はかなり安い料金設定です。
ConoHaの1GBプランはSSDが100GBなのが注目ポイントですね。こちらもOSは最新のWindows Server 2022です。
サポート体制やMT4・MT5導入のしやすさにも注目!
仮想デスクトップのVPSサービスを利用するのが初めてという方はサポート体制や導入のしやすさも注目ポイントです。
VPS接続はパソコンの設定が苦手な方であれば「MT4・MT5の導入方法が分からない」「リモート接続ができない」など問題がよく起こります。折角、有料契約したVPSも思い通りに使えなければ勿体ないですよね。
業者によってサポート内容は違います。「電話サポートはきちんとつながるか」「設定のやり方が分かりやすく解説されているか」などには注意しておきましょう。
以下では、各社の特徴と注目ポイントを解説していくので、ぜひご一読ください。
MT4・MT5対応のFXおすすめVPS業者を解説!
お名前.comデスクトップクラウド
MT4・MT5で自動売買をするなら最もおすすめなのが「お名前.comデスクトップクラウド」です。
お名前.comといえば、通信・インターネット業界で実績、知名度ともに折り紙付きのGMOグループが提供するドメインサービスです。そのお名前.comが「FX自動売買特化型」のVPSサービスを提供。それが「お名前.comデスクトップクラウド」です。
国内にVPSサービスはかなりの数ありますが、MT4やMT5での自動売買専門のVPSサービスはなかなかありません。特化しているだけあってスペックやサポートが充実しています。不要なオプションがないため料金体系もシンプルです。
お名前.comデスクトップクラウドの各プラン比較表
プラン | メモリ | SSD | CPU | MT4 推奨個数 |
転送量 | OS | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
短期お試し | 1.5GB | 60GB | 2コア | 1個 | 無制限 | 2019 | 通常:2,530円 |
スタートアップ | 2.5GB | 120GB | 3コア | 2個 | 通常:3,135円 | ||
スタンダード | 4GB | 150GB | 4コア | 4個 | 通常:4,895円 | ||
プレミアム | 8GB | 200GB | 8コア | 8個 | 通常:7,205円 |
※料金は各プランの1カ月契約の通常料金を掲載。
※OSはWindows Serverのバージョンを掲載しています。
※2023年2月1日以降の新規契約・契約更新で発生する請求に対して、10~20%程度のサービス維持調整費が発生します。
各プランの料金とスペックは上記の通りです。月払いで契約すると最低利用期間が3か月ある点には注意が必要ですが、比較表でも分かる通り通常料金の長期契約でもコスパが良いですね。
ただし、上記の料金に対して2023年2月1日以降はサービス維持調整費として請求額の10~20%(1.5GBプランで約250円ほど)が加算される点にもご留意ください。
契約後にプランのアップグレードも可能なので最初は「短期お試しプラン」や「スタートアッププラン」で契約して、動作環境を確認してからプランをアップグレードするのがおすすめ。
回線速度は10Gbps共有でこちらも十分な速さがあります。セキュリティ面に関してはデフォルトで「「Windows Defender」が搭載。
お気に入りのセキュリティソフトがあれば自分で導入することも可能です。
万が一、サーバーの月間稼働率が99.99%を下回った場合は一定の割合で返金してもらえる「サービス品質保証制度(SLA)」も用意されています。
こうした返金保証があるのはサービスに自信があるからこそ。サポート体制も充実しており電話受付は平日の営業時間中ならいつでも可能。メールは24時間365日受付しています。
また、お名前.comデスクトップクラウドはMT4やMT5でのFX自動売買に特化したサービスを提供しているため、外為ファイネストや楽天証券などのMT4が最初からインストールされています。
リモート接続もダブルクリックするだけで簡単に接続できる「RDPファイル」が用意されているなどVPS導入が簡単なのも注目ポイントです。
現在、お名前.comデスクトップクラウドではMT4・MT5のEA開発者「異国の戦士」と共同開発したオリジナルコラボEAを完全無料でプレゼントしています。
年間平均約250回の高頻度エントリー手法を採用し、勝率85%かつドローダウンは10%以下、プロフィットファクターは2.00越えを記録している優良プログラムです。
キャンペーンはいつ終了するか分からないため、FXのVPSを検討されている方はぜひチェックしてみてください!
お名前.com デスクトップクラウドが熱い!FX専用VPSを徹底解説!
お名前.comデスクトップクラウドでは、5月中の期間限定キャンペーンとして最初の1カ月分が無料になるキャンペーンを開催しています。
月払いやまとめ払いなど、どの契約期間でも一律に一カ月分が無料になるので非常にお得です。対象期間は2023年5月8日から31日までなのでこのチャンスをお見逃しなく!
Xserver(エックスサーバー)
MT4やMT5のVPSをサービスの品質で選ぶならXserver(エックスサーバー)にご注目を。
国内最大手のレンタルサーバー業者であるエックスサーバーもWindows Serverに対応したVPSサービスを提供しています。
エックスサーバーの特徴は「料金と比べてサーバーのスペックが非常に高い」という点です。料金だけでみれば他社の方が安いですが、その中身は料金に見合わないほどハイスペック。
最先端のCPUやストレージ最適化技術が惜しげもなく採用されており、そのスペックは国内トップクラスです。
CPUの演算処理能力、ストレージへの読み書き速度、上り・下りの通信速度までスペックを突き詰めたサービスを提供しています。
MT4やMT5を複数台利用して自動売買される方や「高品質な環境で快適にVPSを利用したい」という方にXserverはおすすめです!
ConoHa(コノハ)
お名前.comデスクトップクラウドと同じGMOグループが提供しているもう一つのVPSサービスが「ConoHa」です。
ConoHaはFX専用ではありませんが、Windows Serverを提供しておりMT4やMT5で自動売買をすることも可能です。
ConoHaの特徴は「1GBプランにSSD100GBを搭載」「最低利用期間の縛りがない」「時間課金プランが選べる」という点です。
最安プランのWIN1GBはメモリ1GB、SSD100GB、CPU2コア、OSはWindows Server 2022というスペックで通常料金が1,980円とかなり安いですね。
「とりあえずお試しでVPSを使ってみたい」という方にはおすすめのプランになります。
また、ConoHaは全プランで最低利用期間(契約期間の縛り)がありません。「1か月だけバックテストに使いたい」など柔軟な使い方ができます。
また時間単位の利用も可能なため費用に無駄がないのもメリットです。半年から1年以上の長期で利用される方は「VPS割引きっぷ」という割引プランも提供。
通常料金よりも割引が効くので、長期利用を検討されている方にもおすすめです。
Winserver(ウィンサーバー)
当ページで紹介したVPSサービスの中で、最もコスパのいいプランを提供しているのが「Winserver」です。
Winserverの2GBプラン「WS23-2G」は月額たったの2,530円。この料金でメモリ2GB、SSD150GB、CPU4コア、OSはWindows Server 2022が使えます。
初期費用やRDSライセンス費用も込みでこの価格はかなり魅力的。「メモリやストレージがちょっと足りない」という場合でもメモリ1GB:月額990円、ストレージ10GB:月額550円で追加することも可能です。
Winserverは「メモリ完全保証」が付いている点も注目ポイント。ホストサーバーごとに顧客数の制限と調整を行うことで十分な空き容量が確保されています。
メモリを最大限に使用した場合でも、快適な動作環境が利用可能。安い月額料金で質の高いサービスを受けることができます。
全プラン共通のスペックとしては、OSが最新のWindows Server 2022、データ転送量無制限、バックボーン回線速度は960Gbpsです。
また、仮想デスクトップの2G~4Gプランは最初の2週間が無料で利用できます。実際に動作環境を確認してから本番の契約ができるため、気になる方は無料期間でぜひお試しください。
ABLENET(エイブルネット)
ABLENET(エイブルネット)もMT4・MT5での自動売買に適したVPSサービスを提供しています。
料金比較表から見て分かる通り、ABLENETは料金では他社と比べて安いわけではありません。全プラン共通で基本月額に加えてライセンス費用が1,250円かかるため、相対的にみて割高の料金となります。
もっとも、サーバー環境は力を入れているのがABLENETの特徴です。データーセンターは大阪に設置されており東京以外の地域で唯一、Tier1/2の国内外ISP・海外回線が集中しているサーバーを利用可能。
大阪-東京間は日本で最も太い回線で結ばれており、東京の方でも高速回線が利用できます。バックボーンはK-OPTI.COM/SoftBankIDC/KDDI/NTT COMの大手4社へ接続しており220Gbpsクラスの回線で1社に依存しない通信環境が構築されています。
サポート面では面倒な設定が必要なく、申し込みから1~2時間でVPSサービスが利用可能。費用は少しかかりますが、安心できる環境でMT4・MT5の自動売買ができます。
また、ABLENETでも10日間の無料お試しができるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ABLENETでは、OSにLinux(Ubutu)を利用したVPS初期化テンプレートの提供をスタートしました。この初期化テンプレートでは、WindowsアプリをLinux上で動かせる「Wine」を標準搭載。
通常のWindowsと同じデスクトップ環境(GUI)でMT4とMT5を利用することができます。そして、OSがLinuxなのでRDSライセンス費用がかかりません。初期費用も無料なので非常にリーズナブルな価格でVPSが利用可能です。
詳しい使い方や設定方法は公式サイトでも分かりやすく解説されています。「ABLENETは料金がネックだった」という方はぜひこの新サービスをチェックしてみてください!
WebARENA(ウェブアリーナ)
「とにかく費用を抑えたい」という方はWebARENA(ウェブアリーナ)のVPSにご注目ください。
WebARENAはNTTPCコミュニケーションズというNTT系のグループ会社が運営するVPSサービスです。WebARENAでは「WebARENA Indigo for Windows Server」というWindow版VPSに対応。
Window ServerのVPSはメモリ1GBプランで月額2,000円ほどが相場ですが、WebARENAは国内最安値の料金設定です。
1GBプランはメモリ1GB、CPU2コア、SSD50GBで月額748円で利用でき、RDSライセンス費用(月額605円)を入れても1,000円ちょっとでWindowS版のVPSが使えます。
ただし、注意点としてはお名前.comやABLENETのようにMT4やMT5に公式対応はしていません。
コントロールパネルもVPS初心者には分かりにくい仕様になっているので、VPSを利用された経験のある方で「サービスより料金を抑えたい」という方におすすめです!
さくらのVPS
国内VPSサービスとして知名度の高い「SAKURA internet」でもWindows Serverの仮想デスクトップサービスを提供しています。
1GBプランで料金とスペックを見比べたとき、料金であればWinserverがメモリやSSD容量であればお名前.comデスクトップクラウドやConoHaに軍配が上がります。
さくらサーバーではサーバーの設置場所(リージョン)ごとに「大阪」と「石狩」の2カ所から選べるのが大きな特徴です。お使いのFX業者のサーバーに合わせてVPSサーバーを選べるのは注目ポイントです。
さくらインターネットはVPS以外にもレンタルサーバーやクラウドなど多彩なサービスを提供しているので、「他のサービスを利用している」「過去にさくらのサービスを使ったことがある」という方におすすめのVPSです。
使えるねっと
比較表には掲載されていませんが、貴重なFX専用VPSを提供しているのが「使えるねっと」です。
MT4やMT5を安定稼働させるため、使えるねっとの技術力を結集して開発されたFX自動売買専用VPSを提供しています。使えるねっとのVPSは専属の技術スタッフが常に監視しており、こまめな点検が行き届いた高品質VPSです。
使えるねっとはデーターセンター運用で20年以上の実績がある老舗企業。これまでの運営ノウハウと技術力が高品質な通信環境を構築しています。
もっとも、料金がかなり割高なのがネックです。最安プランでも初期費用込みで月額7,00円以上(1か月契約)がかかります。
「月額費用はこだわらない」「高くても高品質なサービスを探している」という方は使えるねっとのFX専用VPSもチェックしてみてください。