「透明性の高いトレードがしたい」
「信用できる会社を選びたい」
FX業界のことに詳しくなればなるほどFXの業者選びは慎重になりますよね。そこで注目したいのがNDD方式を採用しているFX業者です。No Dealing Deskの略であるNDD方式ではトレーダーの注文をそのままインターバンクに流すため、FX会社が間に入って取引を行いません。
カバー先のレートを直接表示しているので、レートの信憑性も高くなります。この記事では、NDD方式を採用している国内・外資系のFX業者8社を徹底比較しています。各社のスプレッドや特徴、MT4対応業者についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
NDD方式を採用しているFX業者一覧表
FX会社 | 特徴 | 公式サイト |
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詳細 |
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詳細 |
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詳細 |
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詳細 |
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詳細 |
![]() EZインベスト証券 |
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詳細 |
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詳細 |
※インヴァスト証券は100万通貨を超える分がNDD方式、100万通貨以下はDD方式です。
NDD方式とDD方式の違いって?
FX業者には大きく分けて「DD方式」と「NDD方式」の2種類があります。DD方式とは、「Dealing Desk」の略でディーリングデスクを置いているFX会社のことです。ディーリングデスクとは、トレーダーとインターバンク市場の間に入り、取引を仲介するデスク(プロのディーラー)のことをいい、トレーダーの注文を市場に流すかどうかを人間が判断しています。
DD業者のメリットは「とにかくスプレッドが狭い」という点。海外のFX会社に比べれば日本国内でDD方式を採用しているFX会社はかなりの低スプレッドを実現しています。
一方、NDD方式とは「None Dealing Desk」の略で、ディーリングデスクを置かず、トレーダーの注文をそのまま市場に流す方式のFX会社です。海外FXではNDD方式の方が一般的な通信方式になります。NDD方式を採用しているFX会社はトレーダーの注文を自動的に流すため、取引に人間は介入していません。
複数のカバー先(金融機関)から最適なレートを直接表示してくれるため、レートの信憑性があります。スプレッドはDD業者に比べて若干広めですが、中にはDD業者とほぼ同じ水準のスプレッドを配信しているNDD業者もいます。
NDD方式のFX業者各社の取引ツール比較
ここでは上記で紹介したNDD業者の取引ツールを比較しています。各社のツールの特徴を簡単にまとめているので、参考にしてみてくださいね。
FX会社 | インジ | 描画 ツール |
足種 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
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30種類 | 9種類 | 13種類 | 毎月アップグレード ミニチャートの搭載 豊富なマーケット情報 |
詳細 |
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24種類 | 9種類 | 12種類 | MT4・MT5対応 Trading View対応 DZHニュースの閲覧 |
詳細 |
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57種類 | 28種類 | 9種類 | MT4とほぼ同じ機能 | 詳細 |
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38種類 | 48種類 | 21種類 | MT4・MT5対応 豊富な描画ツール 21種類の足種に対応 |
詳細 |
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57種類 | 28種類 | 9種類 | MT4とほぼ同じ機能 | 詳細 |
![]() EZインベスト証券 |
57種類 | 28種類 | 9種類 | MT4とほぼ同じ機能 | 詳細 |
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50種類 | 21種類 | カスタム | 高いカスタマイズ性 50種類以上のインジ 直感的な操作が可能 |
詳細 |
NDD業者を取引ツールで比較した場合、「MT4対応かオリジナルツールか」で大きくかわります。ヒロセ通商やインヴァスト証券はオリジナルの取引ツールを提供、外為ファイネストやFOREX EXCHANGE、EZインベスト証券はMT4が取引ツールになります。MT4を取引ツールとしているNDD業者では機能面において大きな差はありません。
OANDAはオリジナルツールとMT4の両方を提供しており、高機能チャートツールTradingViewにも対応しているので選択肢が多いですね。さらに、オアンダはTradingViewと口座連携が可能なFX業者であり、TradingViewから直接注文を出せるようになります。TradingViewに関しては別記事にて詳しく解説しているので、気になる方はご確認ください。
TradingView特集!料金、機能、対応ブローカーまで徹底解説!
また、国内でもいち早くMT5(メタトレーダー5)に対応しているアヴァトレード・ジャパンにも注目。アヴァのMT5ではMT4よりも豊富な48種類の描画ツールに対応、タイムフレーム(時間足)も21種類が使えます。従来のMT4よりも動作が早くなったMT5には要注目。
MT5対応の国内FX業者特集!アヴァトレードとオアンダがMT5リリース!
「取引ツールはMT4がいい」「NDDでかつMT4に対応した業者を探している」という方のためにMT4対応のNDD業者を表にまとめてみました。
MT4対応のNDD業者一覧
FX会社 | 通貨ペア | 最小取引単位 | 最大発注数量 | 特徴 | 公式サイト |
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30種類 | 1000通貨 | 1000万通貨 | EA利用制限・指値制限無し スキャルピング公認 サーバーは国内設置 |
詳細 |
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70種類 | 1000通貨 | 1000万通貨(※) | MT4・MT5対応 注文情報が見れる 無料のMT4ツールが充実 |
詳細 |
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55種類 | 1000通貨 | 1000万通貨 | MT4・MT5対応 豊富な通貨ペア ECN方式を採用 |
詳細 |
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25種類 | 1000通貨 | 1000万通貨 | DMA方式を採用 取引手数料無料 |
詳細 |
![]() EZインベスト証券 |
29種類 | 1000通貨 | 30万通貨 | 東京にサーバー有 株価指数も取引可 |
詳細 |
※アヴァトレード・ジャパンはMT5のスペックを記載。
※OANDAの最大発注数量はビックコースを記載。ビックコースは最大発注数量に関して担当者と相談すれば1,000万通貨での取引が可能。
現在、国内では50社程度のFX会社が営業していますが、NDD方式かつMT4に対応している業者は上記の5社ぐらいしかありません。「使い慣れたMT4で透明性の高い取引がしたい」という方は要チェックです。また、NDD業者以外にもMT4を取り扱っている業者は別記事にて一覧でまとめているので、ぜひそちらもご覧ください。
NDD方式のFX業者各社のスプレッド比較
取引ツールの次は各NDD業者のスプレッドを一覧表にしてみました。スキャルピングや短期トレードをされる方は要チェック!
FX会社 | USD JPY | EUR JPY | GBP JPY | AUD JPY | EUR USD | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
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0.2 | 0.4 | 1.0 | 0.6 | 0.3 | 詳細 |
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0.3 | 0.4~0.6 | 0.9~1.7 | 0.6~0.8 | 0.5 | 詳細 |
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0.4~0.8 | 0.4〜0.8 | 0.9〜1.6 | 0.7~1.1 | 0.4〜0.8 | 詳細 |
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0.4 | 0.5 | 1.2 | 0.9 | 0.5 | 詳細 |
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0.3 | 0.5 | 1.0 | 0.6 | 0.3 | 詳細 |
※外為ファイネストのスプレッドは2020年9月同社調べ
※オアンダのスプレッドは2021年1月4日時点、東京サーバーコース(500K)における最大50万通貨までの価格
※インヴァスト証券のスプレッドは原則固定(例外あり)
※アヴァトレード・ジャパンはMT5のスプレッドを記載
※FOREX EXCHANGE、EZインベスト証券はスプレッドの変動幅が公表されていないため表には未掲載
ドル円は一番メジャーな通貨ペアであり、多くの業者が意識する部分です。FX専業のDD業者は米ドル円0.1銭や0.2銭といったスプレッド競争を繰り広げていますが、NDD業者は多くが米ドル円0.3銭~0.4銭のスプレッドを配信。
その中でも、ヒロセ通商は0.2銭というDD業者並みのスプレッドを配信しています。ヒロセ通商はクロス円の通貨ペアにて全体的に狭いスプレッドを配信。
通貨ペア全体を見れば外為ファイネストが全体的に狭いスプレッドを配信しています。外為ファイネストは対円以外の通貨ペアでも有利になることが多い業者です(訪問取材で確認済み)。
また、MT5に対応したアヴァトレード・ジャパンは指標時にも広がりにくいスプレッドを提供しています。別記事にて、DD業者を含む10社でスプレッドを比較しているので気になる方はそちらもご確認ください。
NDD方式のFX業者をピックアップで紹介!
次はNDD業者の中でも特徴のあるFX会社をピックアップしてご紹介。それぞれに魅力的な部分があるので簡潔に紹介していきます!
安心の国内NDD業者!ヒロセ通商
国内のFX会社は多くの会社がDD方式を採用しており、NDD業者は限られています。ヒロセ通商は国内FX会社のなかでも貴重なNDD方式を採用した業者。FXナビではヒロセ通商にメール取材を行っており、ヒロセ通商がNDD業者であることは確認済みです。
NDD業者はインターバンクと直結しているため「どれだけ多くのカバー先を持つか」がレートの安定性と狭いスプレッドに関係してきます。
この点、ヒロセ通商は世界各国23行もの金融機関と提携しており、その中からトレーダーにとって最も有利なベストBID、ベストASKを配信しています。だからこそ、NDD業者とは思えないほどの狭いスプレッドを実現、レートの透明性とスプレッドの狭さが両立しているFX会社です。
ヒロセ通商はランキング格付け会社で有名なオリコン顧客満足度ランキング【FX専業業者部門】で5年連続総合第1位を獲得。毎月変わる独自の食品キャンペーンや50種類の通貨ペア、27種類の注文方法に対応するなど「どんなサービスであればユーザーが便利だと思うか」という点が細部まで突き詰められています。
特に、トレーダーの声を反映して毎月アップグレードされる取引ツールは要チェック。かなり細かい点までトレーダーの意見を反映して改善と修正が繰り返されています。運営に対して意見がしっかりと届き、実際に反映されるのは嬉しいですよね。ヒロセ通商に関しては別記事でより詳しくまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。
ヒロセ通商【LION FX】特集!スプレッドから取引ツールまで徹底解説!
とにかく約定が早い!1,000分の1秒にこだわるOANDA
OANDA(オアンダ)は「公平・公正な取引環境を提供する」というモットーを掲げているFX業者です。オアンダは1995年に世界で初めてインターネットを利用した外国為替レート情報の提供を開始した会社で、現在では世界中の何千という企業や監査事務所が業務に使用する為替レートを配信しています。
オアンダが配信しているOANDAレート®は世界中の企業から高い信用を得ており、透明性・信憑性の高さは折り紙付き。FXにおいては約定システムにNDD方式を採用、1,000分の1秒でも速く注文を返す約定スピードにこだわったサービスを提供しています。
ニューヨークにあるサーバーでは通信に往復0.2秒から0.3秒の遅延(レイテンシー)が発生することから、エクイニクス社のTY3サーバーを東京に設置しレイテンシーを約20倍改善させるほど約定スピードにこだわりをみせています。
約定拒否なしのシステムにも要注目。トレーダーの注文がオアンダのサーバーに到達した時点で即時約定するためオアンダでは約定拒否・再リクオートが起りません。これもトレーダーに公平・公正な取引環境を提供するという理念を体現したサービスですね。
「約定が遅い業者は嫌」「信用できるレートで勝負したい」という方はOANDAがイチオシ。
さらに、OANDAの注目ポイントはマーケット情報やオリジナルコンテンツが非常に充実している点です。全50種類のMT4オリジナルツールやEAが無料で利用できます。三尊や逆三尊などのチャートパターンを自動で検出してくれるオートチャーティストや、他のトレーダーのポジション比率が分かるオープンブックなどどれも便利なツールばかり。
特に、OANDAを利用しているトレーダーの売買比率、建玉比率が分かるオープンブック(オープンオーダー・オープンポジションの総称)は要チェック。世界各地に拠点を持つOANDAの約100万人にも及ぶトレーダーたちの未決済ポジションや指値/逆指値の注文状況が一目で分かります。
板読みでトレードをする方やこれから板読みを勉強したい方にも最適です。基本無料で使えるツールなのでぜひお試しあれ。売買比率や注文情報が分かるFX会社は別記事でもまとめています。
FXのポジション比率・売買比率・注文情報を公開している会社を一覧比較
マーケット情報も豊富で、独自の相場分析レポートやDZH社の最新ニュースを確認できます。「約定スピードが速いNDD業者がいい」「コンテンツも充実している方がいい」という方にはOANDAが最適です。OANDAに関してより詳しく知りたい方は別記事も要チェック。
OANDAの全コース特集!MT4やスプレッドを徹底解説します!
スプレッドの狭さで選ぶなら外為ファイネスト
外為ファイネストは香港に本社を置くHantecグループの日本法人です。2019年で10周年を迎えた外為ファイネストは根強いファンがしっかりと付いているFX業者で、何といってもスプレッドの狭さが魅力的な業者です。
NDD方式の中でもSTP(Straight Through Processing)を採用しており、トレーダーの注文に対して人手は一切介入しない方式になります。
インターバンクに直結しているため、透明性の高いトレードが可能。スプレッドは変動制を採用しており、相場の急変時でも広がりにくく、しっかりと約定してくれます。特に、変動制を採用したスプレッドには注目。
上記のスプレッド比較表を見て頂ければ分かりますが、変動制ながらも全体的に狭いスプレッドを配信。クロス円・ドルストレートともにスプレッドはかなり狭く、NDD業者の中でもスペックの高いサービスを提供しています。
特に、クロス円以外のスプレッドは外為ファイネストが有利な場合も多く、この点は外為ファイネストへの訪問取材でも確認済みです。「狭いスプレッドがいい」「対円以外の通貨ペアをよくトレードする」という人には最適な業者です。
取引ツールは世界中のFXトレーダーに愛用されているMT4(メタトレーダー4)に対応。最大発注数量は1,000万通貨、スキャルピングOK・EA利用制限無し・指値制限無しとサービスが充実している点も嬉しいポイントです。大口トレーダーにはECN方式を採用したCURRENEX社の専用取引ツール「PRO」まで用意されています。
こうしたサービスが評価され、コアなファンがしっかりと根付いているのが外為ファイネストの特徴です。「信用できる業者でトレードしたい」という人は外為ファイネストをチェックしてみてください。
国内でいち早くMT5に対応したNDD業者!アヴァトレード・ジャパン
アヴァトレード・ジャパンは日本国内のFX会社の中で最初にMT5(メタトレーダー5)のライブ取引に対応したFX業者です。50社以上のFX業者がある中でMT5が使えるアヴァトレード・ジャパンはかなり貴重な存在。さらに、ECN方式を採用したNDD業者なので透明なプライシングも魅力的です。
アヴァトレード・ジャパンはMT4にも対応していますが、MT5との大きな違いは「スプレッドがかなり狭い」という点。アヴァのMT5では裁量トレーダー向けに主要通貨ペアにて狭いスプレッドを配信しています。ドル円0.4銭をはじめ、ユーロ円0.5銭、ユーロ米ドル0.5pipsなど他のMT4業者と比較しても狭い水準のスプレッドです。
アヴァトレードMT5のスプレッド一覧表
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
---|---|---|
0.4銭 | 0.5銭 | 0.9銭 |
ポンド/円 | ユーロ/米ドル | ポンド/米ドル |
1.2銭 | 0.5pips | 1.2pips |
※原則固定(例外あり)
また、アヴァのMT5は「指標発表時でもスプレッドが広がらない」というのが大きなポイント。この点に関して、アヴァトレード・ジャパンの代表取締役の丹羽広氏も公式動画で強く推しています。
世界中のトレーダーに利用されているMT4の上位互換であるMT5を狭いスプレッドで使えるのは大きな魅力ですね。プライムブローカーとECNを介したNDD方式を採用しつつ、最新のMT5でトレードできるのはアヴァトレード・ジャパンだけです。
MT4を開発しているメタクォーツ社もMT5への移行を進めており、今後はMT5が主流となるかもしれません。「MT5が気になっていた」「NDD方式でMT5を使ってみたい」という方はアヴァトレード・ジャパンが必見です。
MT5対応の国内FX業者特集!アヴァトレード・ジャパンがAVA MT5リリース!
FXナビではアヴァトレード・ジャパンの丹羽広社長にサービスにかける思いを直接取材!国内で初めてMT5を提供した狙いやアヴァMT5の強みをお伺いしています。NDD方式を採用している点についても詳しくお話して頂きました。普段は聞けないFXナビのオリジナルコンテンツとなっているので、気になる方はぜひご一読ください!
自動売買が魅力的なFOREX EXCHANGE
FOREX EXCHANGEは「俺のEA」や「俺のMT4」など独特なネーミングのサービスを展開しているFX業者です。特に高性能なEAが手軽に始められる「俺のEA」が人気サービス。常時、約30種類以上のEAの中から自由に選択して利用できます。
EAの問題点は「使ってみるまでどんなものか分からない」という点ですよね。この点、FOREX EXCHANGEであれば、まず使ってみて実際に収益が上がるか、自分のトレードスタイルに合っているかなどを確認できます。
気に入れば購入することも可能、購入すれば外付けの手数料はかかりません。「EAは使ったことがない」というMT4初心者の方や「どんなものか試してみたい」という人は要チェック。
そして、もちろんですがFOREX EXCHANGEもNDD方式のFX業者です。DMA(Direct Market Access)という約定判断を行わない方式を採用。カバー先(FX-edge)
のレートをそのまま提示してくれるため、透明性の高いトレードができます。
「NDD業者でMT4のEAを使いたい」「自動売買に挑戦してみたい」という方には最適な業者です。FXナビではFOREX EXCHANGE様にも訪問取材をしています。北見社長に俺のEAや俺のMT4について直接お伺いしているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ) 訪問取材
スキャルピング公認のNDD業者!EZインベスト証券
EZインベストはスキャルピングを公認しているNDD業者です。データーサーバーは日本国内、東京に設置しており安定した約定スピードと約定力を提供。高速取引やスキャルピングでもしっかりと約定してくれます。取引ツールはMT4(メタトレーダー4)を採用、コースは1000通貨・5000通貨・10000通貨の3つを用意。29種類の通貨ペアで取引が可能です。
EZインベストの最大の特徴は何といっても、「MT4で日経225や米国ナスダック指数など世界の主要指数を直接売買できること」です。ダウ先物や原油、金といったCFD銘柄のチャートを確認できる業者はありますが、実際に売買できるEZインベストはかなり貴重。
対応しているのは世界中の主要指数10種類。FXの裁量取引はもちろん、EAを使った自動売買も可能です。MT4で日経225やダウ、S&P500を直接取引したい方はEZインベスト証券を要チェック。MT4でCFD銘柄や指数を表示できる業者に関しては別記事でまとめています。
MT4で日経225先物・NYダウ先物・原油・金などCFD銘柄が表示可能な業者!
自動売買のNDD業者ならインヴァスト証券
インヴァスト証券は「トライオートFX」という自動売買に力を入れているFX会社。自動売買といえばMT4のEAが有名ですが、インヴァスト証券が提供しているのはシストレ初心者でも簡単に自動売買が始められるサービスです。
トライオートFXでは、レンジ相場で機能する「コアレンジャー」と高金利通貨向けの「スワッパー」の2つのロジックが用意されており、ロジックと通貨ペアを選択するだけで自動売買が開始できる仕組みになっています。
さらに、新サービスとして「自動売買セレクトビルダー」がサービスを開始しました。「自動売買セレクトビルダー」は、1から完全オリジナルの自動売買ロジックを簡単に構築できるサービスです。FXとETFの2種類からアセットを選択、自動売買のロジックを設定し銘柄を選択すれば完了。
構築したロジックはバックテストも可能、良い結果が出たロジックを使って実際に自動売買を始めることができます。PCだけでなくスマホアプリにも対応、自動売買の中・上級者であれば自分好みのロジックを手軽に構築できる便利なサービスです。
インヴァスト証券は自動売買が魅力的なFX会社ですが、もちろん裁量取引も可能。NDD方式を採用しているので安心してトレードができます。
高機能ツールならサクソバンク証券
NDD業者の中でツールに注目するならサクソバンク証券です。取引ツールは各社ともに力を入れている部分ですが、中でもサクソバンク証券の「Saxo TraderGo」は非常に高機能かつ使いやすいツールです。Saxo TraderGOは1つのチャートに複数の銘柄のチャートを重ねて表示することが可能。
サクソバンク証券は150種類以上の通貨ペアと約40銘柄のFXオプション、さらに約9,000種類以上のCFD銘柄を取扱いしています。ドル円チャートにNYダウや日経225を重ねて表示したり、CFD銘柄との相関関係(COR)も一目瞭然。
NDD方式を採用したサクソバンク証券のアクティブトレーダーコースではスキャルピングが公認されており、最大発注数量も2,500万通貨と上限がかなり高く設定されています。スマホアプリも非常に優秀で、51種類のテクニカル指標と19種類の描画ツールを標準搭載。
パソコンで設定したテクニカル指標や描画したラインは自動でスマホにも反映されます。月曜の朝3時(米国標準時間)から取引が可能なのも嬉しいポイント。NDD方式を採用し透明性が高い環境で本格的にスキャルピングを行いたい方は要チェックのFX会社です。
サクソバンク証券のスマホアプリ特集!機能やスペックを徹底解説!
パソコンで描画したラインがスマホに共有・連動するFX業者はココ!
板情報が見たいならデューカスコピー
デューカスコピーもECN方式を採用しているNDD業者。ECN方式とは、「Electronic Communications Network」の略で、金融商品をネットワーク上で取引できる私設の取引所のことをいいます。ECN方式は、取引所に参加している者同士で注文をぶつけ合うオークション形式が取られており、売買注文は板情報として表示されています。
デューカスコピーはセキュリティが厳重なスイスで登録されたECN方式のFX会社であり、トレーダーはカバー先銀行や他のECN参加者と同等の立場で相場に参加することが可能。取引はフルオートメーション化されており、人の手が入る余地はありません。すべての市場参加者が同一の価格、流動性で取引ができます。
デューカスコピーの取引ツール「JForex」ではすべての市場参加者の売買注文が板情報(マーケットデプス)として表示されており、非常に透明性の高いトレード環境を実現しています。取引ツールの「JForex」もかなり優秀で、200種類以上のテクニカル指標を標準搭載、時間足も期間を自由に設定できます。また、トレードには欠かせないバックテストをするためのヒストリカルデータも配信、FX上級者でも満足できる取引環境が整っています。
くりっく365もNDD方式を採用!
店頭FXとは少し異なりますが、くりっく365を取扱いしている業者もNDD方式といえます。くりっく365は外国為替市場の複数のマーケットメイカー(金融機関)からレートを取得、その時点でトレーダーにとって最適なレートを提示してくれる公平公正な仕組みを採用しているFXです。
くりっく365はトレーダーの注文をディーラーが受けることがないためNDD方式といえるでしょう。くりっく365を取扱いしているFX業者は岡三オンライン証券、GMOクリック証券、外為オンライン、FXブロードネット、インヴァスト証券などです。くりっく365に関しては別記事で特集しているので、気になる人は参考にしてみてください。
FX業者のNDD方式に関するよくある質問
以下ではNDD方式を採用したFX業者の約定方式に関してよくある質問とその回答をご紹介します。気になる点があればぜひチェックしてみてください。
- NDD方式って何ですか?
-
NDD方式とは「None Dealing Deak」の略でディーリングデスクを配置せずトレーダーの注文を自動的にカバー先へと流す約定方式です。ディーラーがトレーダーの注文を受けるか流すかを判断しないため透明性の高いレート配信がNDD方式の特徴です。
一方、DD方式とはディーリングデスクを配置しトレーダーからの注文を他のトレーダーの注文と相殺するか、カバー先に流すかを判断する約定方式になります。国内FX業者ではDD方式が主流となっており、世界的に見ても非常に狭いスプレッド配信を行っているのが特徴です。
- NDD方式とDD方式はどちらが有利ですか?
-
NDD方式とDD方式のどちらがいいかはトレーダーの考え方によって変わります。NDD方式の業者は透明性の高いレート配信が魅力的ですが、DD業者と比べると広めのスプレッドを配信しています。
一方、DD方式を採用したFX業者は米ドル円0.1銭など非常に狭いスプレッドが魅力的です。スプレッドの狭さを取るか、公平・公正なレート配信をしてもらいたいか、自分のトレードに対する考え方やトレードスタイルと照らし合わせて判断していただければと思います。
- NDD方式を採用した国内業者はどこですか?
-
国内FX業者でNDD方式を採用しているのはヒロセ通商、OANDA(オアンダ)、外為ファイネスト、アヴァトレード・ジャパン、FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ)、EZインベスト証券、インヴァスト証券などです。
各社のスペック・特徴はこちら⇒国内NDD業者の一覧比較表
- MT4が使える国内NDD業者はどこですか?
-
MT4(メタトレーダー4)が使える国内業者でNDD方式を採用しているのは外為ファイネスト、OANDA、アヴァトレード・ジャパン、FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ)、EZインベスト証券です。
各社のスペック・特徴はこちら⇒MT4対応の国内NDD業者一覧比較表
自分のトレードスタイルにあったNDD業者を見つけよう!
FXのトレードスタイルは十人十色です。一日に何回も取引する人もいれば、1週間に1回しかトレードしない人もいます。そんな中でも、共通するのは「透明性の高い、信用できる業者でトレードしたい」という点ではないでしょうか。
ここで紹介した業者はどれもNDD方式を採用しており、FX会社が相対で取引している業者ではありません。もちろんNDD方式でも予想外の動きが起きる場合もあります。しかし、それはDD業者でも変わらないことです。本当に自分の取引スタイルに合っているかどうかは、実際に取引をしていただいて確かめてみてくださいね。
【番外編】FX会社のビジネスモデル分類表
ここまでNDD方式のFX会社を解説しましたが、FX会社にもそれぞれのビジネスモデルがあります。この点に関して、金融先物取引業協会が発表しているFX会社のビジネスモデル分類表があります。これは国内53社を対象とした実態調査で、平成30年8月31日に金融商品先物取引協会が発表しているデータです。FX会社の分類について参考にしてみてくださいね。
ホワイトラベル | 価格の生成に利用するカバー取引先数 | マリー(取引時間内) | 顧客約定とカバー取引のタイミング | 会社数 |
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該当せず | 単数 | あり | 裁量 | 0 |
後 | 4 | |||
前 | 0 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 1 | |||
前 | 5 | |||
複数 | あり | 裁量 | 4 | |
後 | 18 | |||
前 | 1 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 2 | |||
前 | 4 | |||
該当する | 単数 | あり | 裁量 | 0 |
後 | 0 | |||
前 | 0 | |||
なし | 裁量 | 2 | ||
後 | 14 | |||
前 | 8 | |||
複数 | あり | 裁量 | 0 | |
後 | 0 | |||
前 | 0 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 1 | |||
前 | 0 |
表中の「ホワイトラベル」とは、簡単にいうと「他のFX会社の価格生成・約定のシステムを自社のロゴと名称で提供すること」です。また、マリーとは「顧客の売りと買い注文を相殺し、価格変動リスクを減殺すると同時にスプレッド分を収益とするビジネスモデル」という意味です。
表中で一番多いビジネスモデルは「ホワイトラベルに該当しない(自前の取引システムを保有)」「カバー取引先は複数」「マリー取引有り」「カバー取引のタイミングは顧客約定の後」というモデルになりますね。どのFX会社がどのモデルに該当するかは公表されていないため、あくまでもこういった分類ができるという参考にして頂ければと思います。