「透明性の高いトレードがしたい」
「信用できる会社を選びたい」
FX業界のことに詳しくなればなるほどFXの業者選びは慎重になりますよね。そこで注目したいのがNDD方式を採用しているFX業者です。No Dealing Deskの略であるNDD方式ではトレーダーの注文をそのままインターバンクに流すため、FX会社が間に入って取引を行いません。
カバー先のレートを直接表示しているので、レートの信憑性も高くなります。この記事では、NDD方式を採用している国内・外資系のFX業者7社を徹底比較しています。各社のスプレッドや特徴、MT4対応業者についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
NDD方式を採用しているFX業者一覧表
FX会社 | 米ドル円 スプレッド |
通貨ペア | 特徴 | 公式サイト |
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0.2銭 | 54種類 | NDD方式ながら最狭水準スプレッド 毎月更新で細部までこだわったツール 毎月の食品キャンペーンがお得 |
詳細 |
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0.5~0.9銭 | 69種類 | 約定スピードが抜群に早い 60種類以上の通貨ペアに対応 MT4・MT5対応の国内NDD業者 |
詳細 |
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0銭 | 77種類 | 日本初!サブスク型FXでスプレッド0銭 NDD方式採用のレート配信 1日あたりの取引数量上限なし |
詳細 |
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変動制 | 29種類 | スキャルピング公認MT4・MT5業者 1000通貨の少額取引にも対応 |
詳細 |
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0.4銭 | 55種類 | ECN方式を採用したNDD業者 MT5に対応した国内NDD業者 |
詳細 |
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変動制 | 25種類 | DMA方式を採用したNDD業者 EAが手軽に始められる |
詳細 |
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変動制 | 17種類 | FX自動売買特化のNDD業者 3ステップで自動売買がスタートできる |
詳細 |
※スプレッドは2023年9月1日時点の数値を掲載。
※ヒロセ通商はAM10:00~翌AM4:00までのスプレッドを掲載。AM4:00~AM10:00は3.9銭。
※OANDA証券の米ドル円スプレッドは原則固定、例外あり。
※ThinkMarketsはダイヤモンドプランのスペックを掲載。スプレッド0銭対象通貨ペア:米ドル/円・ユーロ/米ドル。相場急変時などは例外あり。
※アヴァトレード・ジャパンのスプレッドはプロフェッショナルコースの数値を掲載。AM9:00〜翌AM3:00までの時間帯に適用。原則固定、例外あり
※外為ファイネスト、FOREX EXCHANGE、インヴァスト証券はスプレッドの変動幅が公表されていないため数値は未掲載。
NDD方式とDD方式の違いって?
FX業者には大きく分けて「DD方式」と「NDD方式」の2種類があります。DD方式とは、「Dealing Desk」の略でディーリングデスクを置いているFX会社のことです。ディーリングデスクとは、トレーダーとインターバンク市場の間に入り、取引を仲介するデスク(プロのディーラー)のことをいい、トレーダーの注文を市場に流すかどうかを人間が判断しています。
DD業者のメリットは「とにかくスプレッドが狭い」という点。海外のFX会社に比べれば日本国内でDD方式を採用しているFX会社はかなりの低スプレッドを実現しています。
一方、NDD方式とは「None Dealing Desk」の略で、ディーリングデスクを置かず、トレーダーの注文をそのまま市場に流す方式のFX会社です。海外FXではNDD方式の方が一般的な通信方式になります。NDD方式を採用しているFX会社はトレーダーの注文を自動的に流すため、取引に人間は介入していません。
複数のカバー先(金融機関)から最適なレートを直接表示してくれるため、レートの信憑性があります。スプレッドはDD業者に比べて若干広めですが、中にはDD業者とほぼ同じ水準のスプレッドを配信しているNDD業者もいます。
執行方式 | 概要 |
---|---|
STP方式 | 「Straight Through Processing」の略。トレーダーの注文はすべて自動的にカバー先に流される。人手は一切介入しない。 |
DMA方式 | 「Direct Market Aceess」の略。約定確認(カバー先がさらに次のカバー先に注文を流すこと)を行わず、トレーダーの注文を直接カバー先に流す方式。 |
ECN方式 | 「Electronic Communications Network」の略。オンライン取引ができる私設取引システムに繋ぎ、トレーダーの注文を直接ECNに流す方式。日本では「くりっく365」がこれにあたる。 |
NDD方式にも様々な方式があります。どの方式でもFX業者がトレーダーの注文に手を加えることはありません。
ただし、システムの違いによって実際に表示されるレートは業者によって若干異なります。実際にどれだけレート表示に違いがあるかは各業者の取引ツールをご確認ください。
NDD方式のFX業者をピックアップで紹介!
次はNDD業者の中でも特徴のあるFX会社をピックアップしてご紹介。それぞれに魅力的な部分があるので簡潔に紹介していきます。
安心の国内NDD業者!ヒロセ通商
国内のFX会社は多くの会社がDD方式を採用しており、NDD業者は限られています。ヒロセ通商は国内FX会社のなかでも貴重なNDD方式を採用した業者。
FXキーストンではヒロセ通商にメール取材を行っており、ヒロセ通商がNDD業者であることは確認済みです。
NDD業者はインターバンクと直結しているため「どれだけ多くのカバー先を持つか」がレートの安定性と狭いスプレッドに関係してきます。
この点、ヒロセ通商は世界各国23行もの金融機関と提携しており、その中からトレーダーにとって最も有利なベストBID、ベストASKを配信しています。
だからこそ、NDD業者とは思えないほどの狭いスプレッドを実現、レートの透明性とスプレッドの狭さが両立しているFX会社です。
FXキーストンオリジナル!ヒロセ通商メール取材【Vol.1】
ヒロセ通商はランキング格付け会社で有名なオリコン顧客満足度ランキング【FX専業業者部門】で6年連続総合第1位を獲得。
毎月変わる独自の食品キャンペーンや50種類以上の通貨ペア、27種類の注文方法に対応するなど「どんなサービスであればユーザーが便利だと思うか」という点が細部まで突き詰められています。
特に、トレーダーの声を反映して毎月アップグレードされる取引ツールは要チェック。かなり細かい点までトレーダーの意見を反映して改善と修正が繰り返されています。
運営に対して意見がしっかりと届き、実際に反映されるのは嬉しいですよね。ヒロセ通商に関しては別記事でより詳しくまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。
とにかく約定が早い!1,000分の1秒にこだわるOANDA証券
OANDA証券(オアンダ証券)は「公平・公正な取引環境を提供する」というモットーを掲げているFX業者です。
オアンダは1995年に世界で初めてインターネットを利用した外国為替レート情報の提供を開始した会社で、現在では世界中の何千という企業や監査事務所が業務に使用する為替レートを配信しています。
オアンダが配信しているOANDAレート®は世界中の企業から高い信用を得ており、透明性・信憑性の高さは折り紙付き。
FXにおいては約定システムにNDD方式を採用、1,000分の1秒でも速く注文を返す約定スピードにこだわったサービスを提供しています。
ニューヨークにあるサーバーでは通信に往復0.2秒から0.3秒の遅延(レイテンシー)が発生することから、エクイニクス社のTY3サーバーを東京に設置しレイテンシーを約20倍改善させるほど約定スピードにこだわりをみせています。
約定拒否なしのシステムにも要注目。トレーダーの注文がオアンダのサーバーに到達した時点で即時約定するためオアンダでは約定拒否・再リクオートが起りません。
これもトレーダーに公平・公正な取引環境を提供するという理念を体現したサービスですね。
「約定が遅い業者は嫌」「信用できるレートで勝負したい」という方はOANDA証券がイチオシ。
さらに、OANDAの注目ポイントはマーケット情報やオリジナルコンテンツが非常に充実している点です。
全50種類のMT4オリジナルツールやEAが無料で利用できます。三尊や逆三尊などのチャートパターンを自動で検出してくれるオートチャーティストや、他のトレーダーのポジション比率が分かるオープンブックなどどれも便利なツールばかり。
特に、OANDAを利用しているトレーダーの売買比率、建玉比率が分かるオープンブック(オープンオーダー・オープンポジションの総称)は要チェック。
世界各地に拠点を持つOANDAの約100万人にも及ぶトレーダーたちの未決済ポジションや指値/逆指値の注文状況が一目で分かります。
板読みでトレードをする方やこれから板読みを勉強したい方にも最適です。基本無料で使えるツールなのでぜひお試しあれ。売買比率や注文情報が分かるFX会社は別記事でもまとめています。
マーケット情報も豊富で、独自の相場分析レポートやDZH社の最新ニュースを確認できます。「約定スピードが速いNDD業者がいい」「コンテンツも充実している方がいい」という方にはOANDAが最適です。OANDAに関してより詳しく知りたい方は別記事も要チェック。
OANDAの全コース特集!MT4やスプレッドを徹底解説します!
日本初!サブスクリプション型FXのThinkMarkets
「レート配信とスプレッドが広がりすぎるのも気になる」という方は要注目です。日本初の革新的なFXサービスが登場しました。ThinkMarketsが提供するサブスクリプション型のFXです。
月額固定で料金を支払う代わりに「米ドル/円とユーロ/米ドルのスプレッドが0銭」という全く新しいサービスです。
プランは「ルビー(月額:1,500円)」「サファイア(月額:3,000円)」「ダイアモンド(月額:5,000円)」の3つ。
このうち、サファイアとダイアモンドは1日あたりの取引上限がありません。たった月額3,000円で米ドル/円とユーロ/米ドルがスプレッド0銭で取引し放題です。これはFX業界の価格破壊ですね。
大口でトレードされる方やスキャルピングをされる方であれば、月に数万円から数十万円以上スプレッドで支払っている方も多いかと思います。
スプレッドが0銭となるのは2通貨ペアだけですが、「米ドル/円とユーロ/米ドルの発注はThinkMarketsでする」というだけでかなりのスプレッドコストを抑えることができます。
レート配信はもちろんNDD方式を採用しています。ThinkMarketsは金融庁登録の国内FX業者として毎月リスク情報を開示していますが、「未カバー率は0%」となっておりフルカバーのNDD方式を採用。
トレーダーの注文に対して人の手は一切入っていません。インターバンク市場に準じたレートで取引できるため、レートの信ぴょう性も担保されています。
取引ツールは高機能なスマホアプリとWebブラウザ版のPCツールを提供しています。実際に触ってみるとデザインが洗練されており、視認性の良いチャートが使えます。
PC向けのWebブラウザ版ツールは120種類以上のテクニカル指標を搭載。レート一覧にスピード注文を並べられるので発注もスムーズです。
ThinkMarketsはこれまでのスプレッド方式とは全く別のサービスを提供しています。別記事ではより詳しく解説しているのでぜひご一読を。
日本初!サブスクFX「ThinkMarkets」が凄い!料金やスプレッドを徹底解説!
スプレッドの狭さで選ぶなら外為ファイネスト
外為ファイネストは香港に本社を置くHantecグループの日本法人です。10年以上に渡って根強いファンがしっかりと付いているFX業者で、何といってもスプレッドの狭さが魅力的な業者です。
NDD方式の中でもSTP(Straight Through Processing)を採用しており、トレーダーの注文に対して人手は一切介入しない方式になります。
インターバンクに直結しているため、透明性の高いトレードが可能。スプレッドは変動制を採用しており、相場の急変時でも広がりにくく、しっかりと約定してくれます。
特に、クロス円以外のスプレッドは外為ファイネストが有利な場合が多く、この点は外為ファイネストへの訪問取材でも確認済みです。
最大発注数量は1,000万通貨、スキャルピングOK・EA利用制限無し・指値制限無しとサービスが充実している点も嬉しいポイント。
「狭いスプレッドがいい」「対円以外の通貨ペアをよくトレードする」という人には最適な業者です。
FXキーストン独自!外為ファイネスト石野社長を直接、訪問取材!
外為ファイネストはMT4だけでなく最新版のMT5にも対応。MT4の上位互換版となるMT5は動作スピードが格段に向上しています。
MT5でもスキャルピングOK、自動売買EAの利用制限はありません。もちろん取引手数料も無料、最短当日から取引がスタートできます。
こうしたサービスが評価され、コアなファンがしっかりと根付いているのが外為ファイネストの特徴です。「信用できる業者でトレードしたい」という人は外為ファイネストを要チェック!
外為ファイネストが取引ルールの変更を実施。同社のMT5サービスにて1取引あたり最大1,000万通貨(100ロット)の発注が可能となりました!
以前までは300万通貨が上限だったのですが、そこから大きく拡大。ちなみに、外為ファイネストではMT4口座でも最大1,000万通貨の発注ができます。
NDD方式採用やスキャルピング公認の特徴に加え、さらなる大口発注が可能となった外為ファイネストのMT5、要チェックです。
国内でいち早くMT5に対応したNDD業者!アヴァトレード・ジャパン
アヴァトレード・ジャパンは日本国内のFX会社の中で最初にMT5(メタトレーダー5)のライブ取引に対応したFX業者です。約定方式にはECN方式を採用したNDD業者なので透明なプライシングも魅力的。
取引コースはレベルに応じて「プレミアムコース」「プロフェッショナルコース」「エキスパートコース」の3種類を提供しています。それぞれ1回あたりの最大発注ロット数とスプレッドが異なるので、ご自身のトレードスタイルに応じてコースを選んでいただければと思います。
また、アヴァのMT5は「指標発表時でもスプレッドが広がらない」というのが注目ポイントです。この点に関して、アヴァトレード・ジャパンの代表取締役の丹羽広氏も公式動画で強く推しています。
世界中のトレーダーに利用されているMT4の上位互換であるMT5を狭いスプレッドで使えるのは大きな魅力ですね。プライムブローカーとECNを介したNDD方式を採用しつつ、最新のMT5でトレードできるのはアヴァトレード・ジャパンだけです。
MT4を開発しているメタクォーツ社もMT5への移行を進めており、今後はMT5が主流となる見通しです。「MT5が気になっていた」「NDD方式でMT5を使ってみたい」という方はアヴァトレード・ジャパンが必見です。
MT5対応の国内FX業者特集!アヴァトレード・ジャパンがAVA MT5リリース!
FXキーストンではアヴァトレード・ジャパンの丹羽広社長にサービスにかける思いを直接取材!国内で初めてMT5を提供した狙いやアヴァMT5の強みをお伺いしています。NDD方式を採用している点についても詳しくお話して頂きました。普段は聞けないFXキーストンのオリジナルコンテンツとなっているので、気になる方はぜひご一読ください!
自動売買が魅力的なFOREX EXCHANGE
FOREX EXCHANGEは「俺のEA」や「俺のMT4」など独特なネーミングのサービスを展開しているFX業者です。特に高性能なEAが手軽に始められる「俺のEA」が人気サービス。常時、約30種類以上のEAの中から自由に選択して利用できます。
EAの問題点は「使ってみるまでどんなものか分からない」という点ですよね。この点、FOREX EXCHANGEであれば、まず使ってみて実際に収益が上がるか、自分のトレードスタイルに合っているかなどを確認できます。
気に入れば購入することも可能、購入すれば外付けの手数料はかかりません。「EAは使ったことがない」というMT4初心者の方や「どんなものか試してみたい」という人は要チェック。
そして、もちろんですがFOREX EXCHANGEもNDD方式のFX業者です。DMA(Direct Market Access)という約定判断を行わない方式を採用。カバー先(FX-edge)
のレートをそのまま提示してくれるため、透明性の高いトレードができます。
「NDD業者でMT4のEAを使いたい」「自動売買に挑戦してみたい」という方には最適な業者です。FXキーストンではFOREX EXCHANGE様にも訪問取材をしています。北見社長に俺のEAや俺のMT4について直接お伺いしているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ) 訪問取材
自動売買のNDD業者ならインヴァスト証券
インヴァスト証券は「トライオートFX」という自動売買に力を入れているFX会社。自動売買といえばMT4のEAが有名ですが、インヴァスト証券が提供しているのはシストレ初心者でも簡単に自動売買が始められるサービスです。
トライオートFXでは、レンジ相場で機能する「コアレンジャー」と高金利通貨向けの「スワッパー」の2つのロジックが用意されており、ロジックと通貨ペアを選択するだけで自動売買が開始できる仕組みになっています。
さらに、新サービスとして「自動売買セレクトビルダー」がサービスを開始しました。「自動売買セレクトビルダー」は、1から完全オリジナルの自動売買ロジックを簡単に構築できるサービスです。FXとETFの2種類からアセットを選択、自動売買のロジックを設定し銘柄を選択すれば完了。
構築したロジックはバックテストも可能、良い結果が出たロジックを使って実際に自動売買を始めることができます。PCだけでなくスマホアプリにも対応、自動売買の中・上級者であれば自分好みのロジックを手軽に構築できる便利なサービスです。
インヴァスト証券は自動売買が魅力的なFX会社ですが、もちろん裁量取引も可能。NDD方式を採用しているので安心してトレードができます。
板情報が見たいならデューカスコピー
デューカスコピーもECN方式を採用しているNDD業者。ECN方式とは、「Electronic Communications Network」の略で、金融商品をネットワーク上で取引できる私設の取引所のことをいいます。ECN方式は、取引所に参加している者同士で注文をぶつけ合うオークション形式が取られており、売買注文は板情報として表示されています。
デューカスコピーはセキュリティが厳重なスイスで登録されたECN方式のFX会社であり、トレーダーはカバー先銀行や他のECN参加者と同等の立場で相場に参加することが可能。取引はフルオートメーション化されており、人の手が入る余地はありません。すべての市場参加者が同一の価格、流動性で取引ができます。
デューカスコピーの取引ツール「JForex」ではすべての市場参加者の売買注文が板情報(マーケットデプス)として表示されており、非常に透明性の高いトレード環境を実現しています。取引ツールの「JForex」もかなり優秀で、200種類以上のテクニカル指標を標準搭載、時間足も期間を自由に設定できます。また、トレードには欠かせないバックテストをするためのヒストリカルデータも配信、FX上級者でも満足できる取引環境が整っています。
プロ仕様の取引ツールならサクソバンク証券
※サクソバンク証券のNDD(MT4口座)はサービスを終了しました。
NDD業者の中で取引ツールに注目するならサクソバンク証券です。取引ツールは各社ともに力を入れている部分ですが、なかでもサクソバンク証券の「Saxo TraderPro」はプロ仕様の取引環境が構築できるPC版ツール。
世界で数々の受賞歴を誇っており、相場分析という点において世界レベルの取引プラットフォームになります。
サクソバンク証券は150種類以上の通貨ペアと約40銘柄のFXオプション、さらに約9,000種類以上のCFD銘柄を取扱い。ドル円チャートにNYダウや日経225を重ねて表示したり、CFD銘柄との相関関係(COR)も一目瞭然。
豊富なテクニカル指標と描画ツールも標準搭載。無制限の画面分割によるマルチディスプレイへの対応やウォッチリスト、リンク機能などフルカスタマイズが可能です。
NDD方式を採用したサクソバンク証券のアクティブトレーダーコースではスキャルピングが公認されており、最大発注数量も2,500万通貨と上限がかなり高く設定されています。スマホアプリも非常に優秀で、51種類のテクニカル指標と19種類の描画ツールを内蔵。
パソコンで設定したテクニカル指標や描画したラインは自動でスマホにも反映されます。月曜の朝3時(米国標準時間)から取引が可能なのも嬉しいポイント。
さらに、インターバンク直結のMT4口座も提供(※現在は新規口座受付を停止中です)しており、ヨーロッパ基準の高品質な取引環境を提供しています。NDDを採用し透明性が高い環境で本格的にスキャルピングを行いたい方は要チェックのFX会社です。
さらに、サクソバンク証券は全世界でユーザー数を爆発的に増やしている「TradingView(トレーディングビュー)」との口座連携に対応しています。
TradingViewはFXはもちろん、全世界の株式・株価指数・商品・債券・暗号資産までありとあらゆる金融商品のチャートが見れるグローバルスタンダードのチャートツールです。
サクソバンク証券はTradingViewとのFX口座連携に対応している貴重な国内業者です。TradingViewを普段から使われている方はぜひチェックしてみてください!
くりっく365もNDD方式を採用!
店頭FXとは少し異なりますが、くりっく365を取扱いしている業者もNDD方式といえます。くりっく365は外国為替市場の複数のマーケットメイカー(金融機関)からレートを取得、その時点でトレーダーにとって最適なレートを提示してくれる公平公正な仕組みを採用しているFXです。
くりっく365はトレーダーの注文をディーラーが受けることがないためNDD方式といえるでしょう。くりっく365を取扱いしているFX業者は岡三オンライン、GMOクリック証券、外為オンライン、FXブロードネット、インヴァスト証券などです。くりっく365に関しては別記事で特集しているので、気になる人は参考にしてみてください。
NDD方式のFX業者各社の取引ツール比較
ここでは上記で紹介したNDD業者の取引ツールを比較しています。各社のツールの特徴を簡単にまとめているので、参考にしてみてくださいね。
FX会社 | インジ | 描画 ツール |
足種 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
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30種類 | 9種類 | 13種類 | 毎月アップグレード ミニチャートの搭載 豊富なマーケット情報 |
詳細 |
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24種類 | 9種類 | 12種類 | MT4・MT5対応 Trading View対応 DZHニュースの閲覧 |
詳細 |
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57種類 | 28種類 | 9種類 | MT4・MT5対応 STP・ECN方式の両対応 スキャルピング公認 |
詳細 |
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38種類 | 48種類 | 21種類 | MT4・MT5対応 豊富な描画ツール 21種類の足種に対応 |
詳細 |
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57種類 | 28種類 | 9種類 | MT4とほぼ同じ機能 | 詳細 |
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50種類 | 21種類 | カスタム | 高いカスタマイズ性 50種類以上のインジ 直感的な操作が可能 |
詳細 |
NDD業者を取引ツールで比較した場合、「MT4対応かオリジナルツールか」で大きくかわります。ヒロセ通商やインヴァスト証券はオリジナルの取引ツールを提供、外為ファイネストやFOREX EXCHANGEはMT4が取引ツールになります。MT4を取引ツールとしているNDD業者では機能面において大きな差はありません。
OANDAはオリジナルツールとMT4の両方を提供しており、高機能チャートツールTradingViewにも対応しているので選択肢が多いですね。さらに、オアンダはTradingViewと口座連携が可能なFX業者であり、TradingViewから直接注文を出せるようになります。TradingViewに関しては別記事にて詳しく解説しているので、気になる方はご確認ください。
TradingView特集!料金、機能、対応ブローカーまで徹底解説!
また、国内でもいち早くMT5(メタトレーダー5)に対応しているアヴァトレード・ジャパンにも注目。アヴァのMT5ではMT4よりも豊富な48種類の描画ツールに対応、タイムフレーム(時間足)も21種類が使えます。従来のMT4よりも動作が早くなったMT5には要注目。
MT5対応の国内FX業者特集!アヴァトレードとオアンダがMT5リリース!
「取引ツールはMT4がいい」「NDDでかつMT4に対応した業者を探している」という方のためにMT4対応のNDD業者を表にまとめてみました。
MT4対応のNDD業者一覧
FX会社 | 通貨ペア | 最小取引単位 | 最大発注数量 | 特徴 | 公式サイト |
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29種類 | 1000通貨 | 1000万通貨 | EA利用制限・指値制限無し スキャルピング公認 サーバーは国内設置 |
詳細 |
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69種類 | 1000通貨 | 1000万通貨(※) | MT4・MT5対応 注文情報が見れる 無料のMT4ツールが充実 |
詳細 |
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25種類 | 1000通貨 | 1000万通貨 | DMA方式を採用 取引手数料無料 |
詳細 |
※OANDAの最大発注数量はビックコースを記載。ビックコースは最大発注数量に関して担当者と相談すれば1,000万通貨での取引が可能。
現在、国内では50社程度のFX会社が営業していますが、NDD方式かつMT4に対応している業者は上記の3社ぐらいしかありません。「使い慣れたMT4で透明性の高い取引がしたい」という方は要チェックです。また、NDD業者以外にもMT4を取り扱っている業者は別記事にて一覧でまとめているので、ぜひそちらもご覧ください。
NDD方式のFX業者各社のスプレッド比較
取引ツールの次はスプレッド幅を公開しているNDD業者のスプレッドを一覧表にしてみました。スキャルピングや短期トレードをされる方は要チェック!
FX会社 | USD JPY | EUR JPY | GBP JPY | AUD JPY | EUR USD | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
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0.2 | 0.4 | 0.9 | 0.6 | 0.3 | 詳細 |
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0.5~0.9 | 0.4~1.4 | 0.9~2.0 | 0.6~1.1 | 0.5~0.7 | 詳細 |
※スプレッドは2023年9月1日時点の数値を掲載。
※ヒロセ通商はAM10:00~翌AM4:00までのスプレッドを掲載。左記以外の時間帯はスプレッドが広くなるためご注意ください。
※OANDA証券は最大50万通貨まで注文可能な東京サーバーコース(500K)のスプレッド実績。米ドル円は原則固定、例外あり。
※FOREX EXCHANGE、外為ファイネスト、インヴァスト証券はスプレッドの変動幅が公表されていないため表には未掲載
ドル円は一番メジャーな通貨ペアであり、多くの業者が意識する部分です。FX専業のDD業者は米ドル円0.1銭や0.2銭といったスプレッド競争を繰り広げていますが、NDD業者は多くが米ドル円0.3銭~0.4銭のスプレッドを配信。
その中でも、ヒロセ通商は0.2銭というDD業者並みのスプレッドを配信しています。クロス円の通貨ペアにて全体的に狭いスプレッドを配信しているのがヒロセ通商の特徴です。
また、公平・公正なレート配信を企業理念にしているOANDAも平均して狭いスプレッドを提供しているので注目ですね。別記事にて、DD業者を含む10社でスプレッドを比較しているので気になる方はそちらもご確認ください。
FX業者のNDD方式に関するよくある質問
以下ではNDD方式を採用したFX業者の約定方式に関してよくある質問とその回答をご紹介します。気になる点があればぜひチェックしてみてください。
- NDD方式を採用した国内業者はどこ?
-
国内FX業者でNDD方式を採用しているのはヒロセ通商、OANDA(オアンダ)、外為ファイネスト、アヴァトレード・ジャパン、FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ)、インヴァスト証券などです。
各社のスペック・特徴はコチラ⇒NDD方式の国内FX業者一覧比較表
- MT4・MT5が使える国内NDD業者はどこ?
-
MT4(メタトレーダー4)が使える国内業者でNDD方式を採用しているのは外為ファイネスト、OANDA、アヴァトレード・ジャパン、FOREX EXCHANGE(フォレックス・エクスチェンジ)です。このうち外為ファイネスト、OANDA、アヴァトレード・ジャパンの3社はMT5にも対応しています。
各社のスペック・特徴はコチラ⇒MT5対応国内NDD業者の一覧比較表
- そもそもNDD方式って何?
-
NDD方式とは「None Dealing Deak」の略でディーリングデスクを配置せずトレーダーの注文を自動的にカバー先へと流す約定方式です。ディーラーがトレーダーの注文を受けるか流すかを判断しないため透明性の高いレート配信がNDD方式の特徴です。
一方、DD方式とはディーリングデスクを配置しトレーダーからの注文を他のトレーダーの注文と相殺するか、カバー先に流すかを判断する約定方式になります。国内FX業者ではDD方式が主流となっており、世界的に見ても非常に狭いスプレッド配信を行っているのが特徴です。
- NDD方式とDD方式はどちらが有利?
-
NDD方式とDD方式のどちらがいいかはトレーダーの考え方によって変わります。NDD方式の業者は透明性の高いレート配信が魅力的ですが、DD業者と比べると広めのスプレッドを配信しています。
一方、DD方式を採用したFX業者は米ドル円0.1銭など非常に狭いスプレッドが魅力的です。スプレッドの狭さを取るか、公平・公正なレート配信をしてもらいたいか、自分のトレードに対する考え方やトレードスタイルと照らし合わせて判断していただければと思います。
自分のトレードスタイルにあったNDD業者を見つけよう!
FXのトレードスタイルは十人十色です。一日に何回も取引する人もいれば、1週間に1回しかトレードしない人もいます。そんな中でも、共通するのは「透明性の高い、信用できる業者でトレードしたい」という点ではないでしょうか。
ここで紹介した業者はどれもNDD方式を採用しており、FX会社が相対で取引している業者ではありません。もちろんNDD方式でも予想外の動きが起きる場合もあります。しかし、それはDD業者でも変わらないことです。本当に自分の取引スタイルに合っているかどうかは、実際に取引をしていただいて確かめてみてくださいね。
【番外編】FX会社のビジネスモデル分類表
ここまでNDD方式のFX会社を解説しましたが、FX会社にもそれぞれのビジネスモデルがあります。この点に関して、金融先物取引業協会が発表しているFX会社のビジネスモデル分類表があります。
以下の表は金融庁に登録している国内の店頭FX業者を対象とした実態調査で、2022年10月31日に金融商品先物取引協会が発表しているデータです。FX会社の分類について参考にしてみてくださいね。
ホワイトラベル | 価格の生成に利用するカバー取引先数 | マリー(取引時間内) | 顧客約定とカバー取引のタイミング | 会社数 |
---|---|---|---|---|
該当せず | 単数 | あり | 裁量 | 0 |
後 | 2 | |||
前 | 0 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 1 | |||
前 | 6 | |||
複数 | あり | 裁量 | 5 | |
後 | 18 | |||
前 | 1 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 1 | |||
前 | 2 | |||
該当する | 単数 | あり | 裁量 | 0 |
後 | 1 | |||
前 | 1 | |||
なし | 裁量 | 2 | ||
後 | 6 | |||
前 | 10 | |||
複数 | あり | 裁量 | 0 | |
後 | 1 | |||
前 | 0 | |||
なし | 裁量 | 0 | ||
後 | 1 | |||
前 | 0 |
表中の「ホワイトラベル」とは、簡単にいうと「他のFX会社の価格生成・約定のシステムを自社のロゴと名称で提供すること」です。また、マリーとは「顧客の売りと買い注文を相殺し、価格変動リスクを減殺すると同時にスプレッド分を収益とするビジネスモデル」という意味です。
表中で一番多いビジネスモデルは「ホワイトラベルに該当しない(自前の取引システムを保有)」「カバー取引先は複数」「マリー取引有り」「カバー取引のタイミングは顧客約定の後」というモデルになりますね。どのFX会社がどのモデルに該当するかは公表されていないため、あくまでもこういった分類ができるという参考にして頂ければと思います。