出来高(ボリューム)は、一定期間にどれだけの売買が行われたかを示す指標であり、価格変動の信頼性や相場参加者の意図を読み解く上で欠かせない要素です。
価格の動きだけでは「なぜ動いたのか」を正確に把握するのは難しいですが、出来高を加えることで、その動きが多くの投資家に支持されたものなのか、それとも一時的で弱い動きなのかを判断できます。
トレビューでローソク足の色で出来高が分かるようにしたい!
このインジケーターでは、ローソク足の色で出来高やティック数を視覚的に分かりやすく表示します。価格の動きだけでなく、取引の活発さ(ボリューム)も一目で確認できるため、トレンドの強弱や相場参加者の勢いをより直感的に把握することが可能です。
TradingViewということで、対象はFXに限らず、CFD・株式・仮想通貨など幅広い金融商品に役立ちます。ぜひ使ってみてください。
TradingViewでの表示はこちら(2025/08/22 ver1.0)
- 2025年8月22日
- 【Pine ver1.0 公開】 出来高の状態をローソク足の色で表現したインジケーター
※インジケーターへのご質問・改善アイデアあれば、下部のコメント欄に投稿をお願いします!
インジケーターの使い方・見方
出来高の大きさによってローソク足の色が変わります。
まずは陽線と陰線とに分かれ、そして出来高の大きさは平均値と標準偏差によって区分されます。
- 出来高が平均値値以上から1標準偏差まで
- 出来高が1標準偏差から2標準偏差まで
- 出来高が2標準偏差以上
分析する期間(標準偏差の計算期間)はパラメーターで自由に変更可能です。初期設定では5000期間にしています。
インジケーターの表示方法
最初、インジケーターをセットしても表示されません。
インジケーターの横の「・・・」をクリックし、表示の順序から「最前面に移動」にしてください。このインジが前面になり、色が表示されます。
【注意】業者または銘柄によっては表示されません
出来高のデータがない場合は、ローソク足の色の表示がおかしくなります。
TradingViewのインジケーター検索で、「Volume」と入力し、「Volume (出来高)」のインジケーターで確認することができます。
実際のトレードでの活用
出来高があるところのレンジを確認
出来高が少ない局面は市場参加者が限定的であるため、信頼性の低いシグナルとして無視します。そして出来高が大きくなったところを狙います。
レンジを形成し、しっかりブレイクした方向にトレンドフォローで仕掛けます。
レジスタンスラインのブレイク
レジスタンスとして形成している価格をブレイクしたとします。このときに出来高が増加していることが大事です。
増加して注目されていることが確認され、レジスタンスではじかれました。この価格はしっかりとしたレジスタンスとして機能していることが分かります。
出来高が低い=エネルギーが溜まる?
レジスタンスとして押さえられた後、出来高がなくレンジとなっています。
こういった平均以下の出来高のレンジを確認した後、大きな出来高を伴ってブレイクしています。このブレイクがだましになることもありますが、この青の囲った動きを確認してからトレンドフォローも有効です。
パラメーターの解説
色の設定になります。背景色も考慮して見やすい色に設定してください。
TradingViewでの表示はこちら(2025/08/22 ver1.0)
その他のローソク足、出来高のインジケーターはこちら


MT5版のインジケーターもあります
MT4ではローソク足の色を変えることができないため、MT5版しかありません。もしMT5もお使いであれば、こちらもぜひ使ってみてください。
ボリューム(出来高・ティック数)の大きさをローソク足の色で表したMT5インジケーター
口座連携を使えばTradingView上での取引が可能
TradingViewで「口座連携」を行うと、TradingView上での取引が可能となります。上記画像のように、当サイトのオリジナルスクリプトを表示させつつ、TradingViewでそのまま注文も可能。
ただし、口座連携に対応している国内業者はごく僅かです。連携対応の国内業者と、各社の対応銘柄を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
連携対応業者 | TradingView対応銘柄 (※連携後、TradingView上で取引できる銘柄) |
公式サイト |
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「JFX」はTradingViewとの口座連携には非対応ですが、同社の銘柄をTradingView上で表示可能のため、オリジナルスクリプトによるチャート分析は可能です。詳しくは下記リンク先の解説をご参照ください。
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