ここでは、米国株・外国株CFDを取り扱っている国内の証券会社を徹底比較しています。
CFD取引に対応している国内業者は増加中ですが、米国株を含む個別株CFDを取り扱っている国内業者はまだまだ少ない現状。対応業者が分からず困っている、という方もいらっしゃるかもしれません。
当記事では数少ない米国株CFD対応業者を掲載し、取扱銘柄や手数料、各社の特徴などを解説しています。米国株の信用取引との違いにも触れています。
「米国株・外国株CFDを取り扱っている業者はどこ?」「銘柄が豊富な業者は?」「手数料はどれくらい必要?」などの疑問にお答えしますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
米国株・外国株CFD対応の証券会社を比較
早速、米国株・外国株CFDを取り扱っている国内の証券会社を紹介していきます。IG証券やサクソバンク証券などの情報を一覧表にまとめて比較。
「どの証券会社を利用すべき?」と迷われる方のために、各社の特徴に注目した案内も掲載しています。ぜひご参照ください。
米国株・外国株CFD対応の証券会社一覧表
CFD取扱業者 | 取扱銘柄 (外国株) |
取引手数料 (米国株) |
業者の特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
![]() |
約12,000銘柄 | 2.2セント(※1) | 多彩な銘柄 株式以外の銘柄も豊富 |
詳細 |
![]() |
約8,000銘柄 | 0.165%(※2) | プロ仕様ツール TradingViewで株式CFD取引可能 |
詳細 |
![]() |
91銘柄 | 無料(※3) | 大手ネット証券 店頭CFD取引高国内1位(※4) |
詳細 |
![]() |
27銘柄 | 無料(※3) | SBIグループ 高機能ツール |
詳細 |
(※1:IG証券の米国株CFDでは1株あたり片道2.2セントの取引手数料が発生、最低手数料は16.5ドル)
(※2:サクソバンク証券の米国株CFDでは取引金額×0.165%の取引手数料が発生、最低取引手数料は無料、上限手数料は16.5ドルとなります)
(※3:取引手数料は無料ですが、取引に際してはスプレッドが発生します)
(※4:2014年1月~2022年12月 日本証券業協会及び日本商品先物取引協会の統計情報よりGMOクリック証券調べ)
米国株式や日本株式の情報収集、または現物取引なら「Webull証券(ウィブル証券)」が要チェックです。
Webull証券は金融商品と最新テクノロジーを熟知したフィンテック企業の日本法人。同社の「Webullアプリ(PC・スマホ対応)」は世界4,000万ダウンロードを突破した高品質ツールとなっています。
Webull証券は約7,000銘柄の米国株式・ETFを取り扱っており、Webullアプリは無料提供にもかかわらず、アプリひとつで様々な情報閲覧が可能。
上記画像はアップル(AAPL)の詳細画面になります。チャートやレートの表示をはじめ、銘柄に関連するニュース配信、アナリストによる評価の傾向などを確認可能。
企業情報の項目内では1株当たりの利益や各種指標(純資産利益率や純利益率他)、損益計算書、賃借対照表、キャッシュフローなどをチェックできます。
また、Webull証券は米国株式・海外ETFの取引手数料が「約定金額の0.20%(税抜)」という点も見逃せません。国内の大手ネット証券などは0.45%(税抜)の取引手数料が一般的ですので、Webull証券がいかに低水準かが分かります。
さらに、Webull証券はプレ・アフターマーケットを含む16時間にて米株取引が可能。多くの銘柄で1株未満(単元未満株)の取引が可能。「米国個別株オプション」「米国株指数オプション」に対応といったメリットも兼ね備えます。
株式の現物取引に興味のある方はWebull証券の公式サイト、または徹底解説もチェックしてみてくださいね。
どの証券会社を利用すべき?
銘柄の多さで選ぶなら「IG証券」がおすすめです。上記比較表を見ていただければ分かるように、IG証券は他社と比べてとにかく銘柄数が豊富。株式以外にも商品、株価指数、債券までCFD取引に対応しています。
「サクソバンク証券」は銘柄数の多さプラス、ツールの機能性重視の方におすすめ。60種類以上のインジケーターを搭載した「SaxoTraderGO」は多機能かつ使い勝手が抜群です。スマホアプリでもPC版と同等の機能性を誇るのが魅力。「TradingView」に対応しているのもポイントです。
この2社と比べると銘柄数は劣りますが、大手ネット証券の信頼感と実績で選ぶなら「GMOクリック証券」がおすすめです。銘柄数が少ないといってもAmazonやテスラといった有名企業に対応しており、初心者から中上級者まで使いやすい高機能ツールも要チェック。
米国株式に関する情報を知りたい方には、moomoo証券のスマホアプリ「moomoo」がおすすめです。
moomooアプリは世界2,000万人もの投資家に利用されている最先端ツール。米国株関連のさまざまな情報を閲覧可能であり、プロ並みの情報環境をもたらしてくれます。
AmazonやAppleなど各種銘柄の株価やチャートはもちろんのこと、銘柄に関連する最新ニュース、市場建玉分布、注文・約定分布、空売りデータ、企業評価、機関投資家の持株比率などかなり豊富な情報をチェック可能。
moomooアプリは完全無料でダウンロード可能。デモ取引も無料で利用できます。気になる方はぜひアプリをダウンロードしてみてくださいね。

楽天証券やSBI証券でも米国株CFDは対応?
楽天証券やSBI証券、マネックス証券などの証券会社でも米国株・外国株CFDは取引可能かどうか、気になる方もいらっしゃると思います。
楽天証券は株価指数と商品のCFD、SBI証券はくりっく株365のCFD取引、マネックス証券は暗号資産CFDに対応しているのですが、残念ながら米国株を含む個別株CFDには対応していません。
そのため、米国株・外国株CFDを取り扱っている国内業者をお探しであれば、IG証券やサクソバンク証券などをご利用いただければと思います。楽天証券などが個別株CFDに対応した際には、当記事の情報も更新します。
とはいえ、楽天証券やSBI証券、マネックス証券などのCFDサービスについて知りたい方もいらっしゃるはず。下記リンク先の記事にて、個別株CFDに限らずCFD対応のおすすめ業者比較と、暗号資産CFD対応の業者比較を行っています。気になる方はそちらの記事チェックしてみてくださいね。
SBI証券は個別株CFDに対応していませんが、同じSBIグループに所属する「SBIネオトレード証券」は米国株CFDに対応しています。
SBIネオトレード証券はCFDや現物に特化したサービスを展開しており、業界最安水準の取引コストや高機能で使いやすいツールなどが魅力。
SBIネオトレード証券は現段階では米国株のみ取り扱いですが、今後のサービス拡張が楽しみな業者です。SBIグループで個別株CFDを利用したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
米国株・外国株CFDとは?
米国株・外国株CFDの概要
- 現物を保有しない「差金決済取引」
- 最大5倍のレバレッジをかけることが可能
- 買いからも売りからも取引を始められる
CFD取引は「差金決済取引」です。現物取引とは異なり、現物を保有することなく値動きで生じる価格差により、利益を狙うことができる金融商品となります。
当記事では米国株・外国株のCFD取引を取り上げていますが、株価指数や商品などのCFD取引も存在します。また、FXもCFD取引の一種です。
CFD取引ではレバレッジをかけることができ、米国株を含む個別株では最大5倍のレバレッジを利用できます。現物取引よりも少ない証拠金額から取引を始められるのがメリット。レバレッジの最大値はどの国内業者も同一です。
FX取引が買いからも売りからも入れるように、CFD取引も買いからはもちろん売りからでも取引を始めることが可能。そのため、株式の下落相場でも利益を狙えますし、現物取引のリスクヘッジにも活用できます。
米国株・外国株CFDの取引手数料は?
米国株・外国株CFD対応業者の一覧表にも記載している通り、IG証券とサクソバンク証券は取引手数料が設定されているのに対し、GMOクリック証券とSBIネオトレード証券は取引手数料が無料となっています。
IG証券とサクソバンク証券は、それぞれ最低手数料も設定されています。IG証券は16.5ドル、サクソバンク証券は5.0ドルです。ちなみに、当記事に記載している取引手数料は米国株式の場合であり、国によって手数料の設定は異なります。
IG証券とサクソバンク証券は最低手数料があるため、小口で取引したい場合にはGMOクリック証券もしくはSBIネオトレード証券がおすすめです。
ただし、GMOクリック証券とSBIネオトレード証券は取引に際して「スプレッド」が発生しますのでご留意ください。
この2社のスプレッドは変動制であり、最新のスプレッドは取引ツール上で確認する必要があります。取引の際にはご確認ください。
CFD取引と信用取引の違いは?
2022年7月より、国内における米国株の信用取引が解禁されました。信用取引ではレバレッジをかけることができ、買いから売りからも入れるといった特徴があります。
それだけ聞くと「CFD取引と同じ内容なの?」と思われるかもしれませんが、CFD取引と信用取引には明確な違いがあります。例えば、米国株のCFD取引ではレバレッジが最大5倍ですが、米国株の信用取引はレバレッジが最大2倍までです。
CFD取引と信用取引の違いは他にもいくつか存在します。これに関しては、現物取引を含めて別記事で詳しく解説していますので、興味のある方は以下リンク先の記事もご参照ください。
米国株・外国株CFD対応の証券会社の詳細
次に、米国株・外国株CFDを取り扱っている各社を個別に解説していきます。注目していただきたい各社の特徴をお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
IG証券
IG証券は約12,000銘柄もの外国株CFDに対応。米国はもちろん日本、イギリス、フランス、中国など20ヶ国以上の個別株CFDを取り扱っています。
IG証券は高機能な取引ツールもおすすめで、30種類以上のテクニカル指標を搭載しているPCツール・スマホアプリを利用可能。レート変動やテクニカル指標などのアラート機能が充実しているのもポイントです。
さらにIG証券では、標準ツールよりも多機能な「ProRealTimeチャート」にも対応。同ツールであれば100種類以上のインジケーターや自動売買機能などを利用できます。
IG証券は個別株CFDを取り扱っている数少ない国内業者であり、その中でもCFD取引サービスにおいて特に勢いのある業者。CFDに興味のある方はぜひ公式サイトもチェックしてみてくださいね。
IG証券 米国株CFD基本スペック表
口座開設手数料 | 取扱銘柄(外国株) | 取引手数料 | 取引単位 |
---|---|---|---|
無料 | 約12,000銘柄 | 2.2セント(※1) | 1株単位 |
取引時間 | デモ口座 | 株式の取扱国 | 株式以外のCFD銘柄 |
23:30〜翌6:00(※2) | 〇 | 米国、日本、イギリス、フランスなど多数 | 株価指数、商品、債券、ETF |
(※1:IG証券の米国株CFDでは1株あたり片道2.2セントの取引手数料が発生、最低手数料は16.5ドル)
(※2:上記取引時間は標準時間の情報を記載、夏時間は22:30〜翌5:00。ただしIG証券ではAmazonやAppleなどの一部銘柄に限り取引時間を拡大しており、これらの銘柄は月〜木曜の18:00~翌10:00、金曜の18:00~翌9:00(夏時間は月〜木曜の18:00~翌7:00、金曜の18:00~翌6:00)が取引時間となります)
IG証券で開催中のキャンペーン
サクソバンク証券
サクソバンク証券は約9,000銘柄のCFD取引に対応。米国株を含む外国株CFD銘柄が豊富であり、日本株式が豊富に揃っているのも特徴となっています。
サクソバンク証券はとにかくツールが高機能であり、PCツール・スマホ・タブレット対応のマルチデバイス「SaxoTraderGO」はかなりおすすめ。60種類以上のインジケーター、便利な銘柄検索(スクリーナー)、デバイス間の同期など便利機能が満載です。
また、サクソバンク証券は米国株式にて「時間外取引」に対応しているのも見逃せません。
対象銘柄は米国主要証券取引所に上場している米国株CFD・その他証券CFD(ETF CFD)。また、米国株式・ETFの現物取引も対象となります。
時間外取引として拡張されるのは上記グラフの通りです。プレ・マーケットとアフター・マーケットの時間帯でも取引可能。
時間外取引の取引手数料は立会時間中と同一なのがポイントです。ただし、時間外取引は指値注文のみ対応となります。
しかも、サクソバンク証券は「TradingView」との口座連携まで可能。TradingView上で個別株CFDの分析と発注ができます。TradingViewで米国株CFDの取引ができる国内業者は本当に貴重。ピンときた方は要チェックです。
また、サクソバンク証券はCFDだけではなく、外国株式の現物取引に対応しているのもポイント。同社は特定口座に対応しているのもメリットです。サクソバンク証券の特定口座に関しては以下の記事をご参照ください。
サクソバンク証券 米国株CFD基本スペック表
口座開設手数料 | 取扱銘柄(外国株) | 取引手数料 | 取引単位 |
---|---|---|---|
無料 | 約9,000銘柄 | 0.165%(※1) | 1株単位 |
取引時間 | デモ口座 | 株式の取扱国 | 株式以外のCFD銘柄 |
21:00〜翌7:00(※2) | 〇 | 米国、日本、イギリス、フランスなど多数 | 株価指数、商品、ETF |
(※1:サクソバンク証券の米国株CFDでは取引金額×0.165%の取引手数料が発生、最低取引手数料は無料、上限手数料は16.5ドルとなります)
(※2:上記取引時間は標準時間の情報を記載、夏時間は20:00〜翌6:00。米国主要取引所で取引される米国株CFD、その他証券CFD(ETF CFD)にて時間外取引が可能。時間外取引では指値注文のみ利用可能)
サクソバンク証券では2023年4月19日以降、米国株式CFD(株式/ETF)における最低手数料が無料になりました!従来設定されていた5.0米ドルの最低手数料が撤廃される形です。取引手数料は取引金額×0.165%。
さらに、同社の米国株CFDでは今まで上限手数料の設定がなかったのですが、16.50米ドルの上限手数料が新たに設定されます。
また、サクソバンク証券では米国株式の現物取引も扱われているのですが、そちらも最低手数料が無料に変更。
最低手数料の撤廃によって少量からの取引がやりやすくなり、上限手数料の新設によって大口取引でのコストが抑えられます。コスト面が気になっていた方は、この機会にサクソバンク証券をチェックしてみてはいかがでしょうか。
GMOクリック証券
大手ネット証券のGMOクリック証券も、米国株CFDを取り扱っている数少ない国内業者です。GMOインターネット株式会社(東証プライム上場)のグループ会社であり、信頼感も知名度もある人気の証券会社。
銘柄数はIG証券やサクソバンク証券に劣りますが、GMOクリック証券は取引手数料が無料なのが魅力です(スプレッドは発生します)。
GMOクリック証券はツールの機能性が優れているのも特徴の1つ。上記に掲載しているスマホアプリは多彩なチャート分析や扱いやすい発注機能を搭載し、初心者の方にも親しみやすい仕様になっています。
大手ネット証券のCFD取引を利用したい方、コストをなるべく抑えたい方、使い勝手の良いツールを重視される方にはGMOクリック証券がおすすめ。
GMOクリック証券 米国株CFD基本スペック表
口座開設手数料 | 取扱銘柄(外国株) | 取引手数料 | 取引単位 |
---|---|---|---|
無料 | 91銘柄 | 無料(※1) | 1株単位 |
取引時間 | デモ口座 | 株式の取扱国 | 株式以外のCFD銘柄 |
23:30〜翌6:00(※2) | 〇 | 米国、中国 | 株価指数、商品、バラエティ |
(※1:GMOクリック証券の取引手数料は無料ですが、取引に際してはスプレッドが発生)
(※2:上記取引時間は標準時間の情報を記載、夏時間は22:30〜翌5:00)
米国株・外国株CFDに関するよくある質問
- 米国株・外国株CFDを取り扱っている証券会社は?
-
「IG証券」「サクソバンク証券」「GMOクリック証券」などにて米国株・外国株CFDの取引が可能です。対応業者を一覧表にまとめ、各社のおすすめポイントの解説も行っていますのでそちらもご参照ください。
- 米国株CFDの取引手数料は?
-
米国株を含む個別株CFDにて、「IG証券」「サクソバンク証券」では一定の取引手数料が設定されています。「GMOクリック証券」に関しては取引手数料は無料ですが、取引に際してスプレッドが発生します。取引手数料の詳細については以下の解説もご参照ください。
- 米国株CFDのレバレッジは何倍ですか?
-
米国株を含む個別株CFDに関して、国内業者では最大5倍のレバレッジを利用できます。
- 米国株CFDと信用取引の違いは?
-
国内における米国株CFDのレバレッジは最大5倍、米国株の信用取引のレバレッジは最大2倍などの違いがあります。違いに関する詳細は下記の解説もご参照ください。
コメント