この記事では、TradingViewのデスクトップアプリについてその特徴から使い方、インストール方法まで徹底解説!
デスクトップPCでブラウザ版のTradingViewを利用されている方はデスクトップアプリも非常におすすめです。より快適な取引環境構築の参考としてぜひご一読ください。
TradingViewのデスクトップアプリについて
TradingViewは全世界3,000万人以上のトレーダー、投資家が利用する人気のチャートツールです。日本でも利用者が急増しており、この記事をご覧の方もすでに利用されているかと思います。
TradingViewは基本的にGoogleの「Chrome(クローム)」やMicrosoftの「Edge(エッジ)」などのブラウザで利用するチャートツールですが、デスクトップPCにインストールするタイプのアプリケーションも提供されています。
TradingViewのデスクトップアプリは2020年12月にベータ版がリリース。そこから15回以上のアップデートを繰り返して1年後の2021年にマスター版となる1.0.0が公開されました。現在も日々、開発が行われており進化を続けています。
そんなデスクトップアプリの特徴は以下の通りです。
ブラウザ版よりも動作スピードが格段に向上、スムーズな操作性で快適
無料プランでもマルチチャートが利用可能。無制限で複数チャートが表示できる
ワークスペースの自動保存でマルチモニターに最適
Windows、macOS、Linuxの3種類のデバイスに対応
ブラウザ版、スマホアプリと完全自動同期
動作スピードが格段に向上
まず、注目なのは「動作スピード」です。立ち上げからチャートの表示、各種操作のスピードが格段に速くなっています。
他のチャートツールと比べれば、TradingViewはブラウザ版でも十分に速いですがデスクトップアプリはさらに動作スピードが向上。
ブラウザの拡張機能や広告ブロックのアプリケーションがバックで起動することもないためサクサク動きます。
また、ブラウザ版と比べてタブを複数開いた際のメニューバーが非常にスッキリします。複数のタブを開いたとき「どこにTradingViewがあったっけ?」「どのタブでどのチャートを開いていたか忘れてしまった」といったこともありません。
インストール版のアプリケーションなのでタスクバーにピン止めすればすぐに呼び出すことも可能です。TradingViewを開きつつ、他の作業をされる方にはデスクトップアプリが最適。
無料プランでも複数チャートの表示が可能
デスクトップアプリの注目ポイント2つ目は「無料プランでもマルチモニターでの複数チャートの表示が可能」という点です。
これまでデスクトップアプリでは1画面でしか表示できませんでしたが、アップデートにより無料プランでもタブを独立させて表示させることが可能になりました。
2台以上のモニターでチャートをチェックされる方でもそれぞれのモニターに独立させたチャート画面を表示可能です。同時表示の数に条件はありません。好きなだけタブを複製させることができます。
それぞれのタブに表示させるレイアウト(ワークスペース)は自動保存機能が付いており、新規のタブを開く際に保存していたレイアウトを選択するだけでいつでも同じレイアウトを呼び出すことが可能。
マルチモニターでチャート分析をするときにはこの機能が非常に便利です。ただし、1つの画面に複数のチャート(画面分割)をするには有料プランへの加入が必要です。
別記事では、TradingViewの有料・無料プランの機能と料金を詳しく比較しています。
ブラウザ版、スマホアプリとも100%自動同期
ほとんどのFX業者で提供しているPCインストール版のデスクトップアプリはスマホやタブレットとは独立したツールになっています。
この点、TradingViewは同一アカウントでログインしたデバイスはすべて完全に同期されます。テクニカル指標のパラメーター設定、描画ツール、アラートの設定まで同期されるので再設定の手間がかかりません。
自宅で本格的に相場分析を行い、外出先でもタブレットやスマホでチェックするという方にもおすすめです。
「速い動作スピード」「マルチモニターに最適な複数チャート」「スマホ・タブレットとの同期」など世界トップクラスの機能性を有しているのがTradingViewのデスクトップアプリです。
TradingViewのデスクトップアプリのインストール方法
次は、TradingViewのデスクトップアプリのインストール方法を解説していきます。
対応OSはWindows、macOS、Linuxの3種類です。ここではWindows版のインストール方法を紹介します。
まず、TradingViewの公式サイト(https://jp.tradingview.com/desktop/)アクセスします。
上記の画面が開くのでパソコンの対応OSに合わせて選択してください。
インストーラー(TradingView.appinstaller)がダウンロードされるのでインストーラーを起動させます。
上記の画面が表示されたらバージョンを確認します。バージョン1.0.2.2294以上が表示されていることを確認して【インストール】をクリック。
【準備ができたら起動】にチェックを入れておくと、インストールが完了次第デスクトップアプリが起動します。
インストールが完了すると上記の画面でデスクトップアプリが起動します。
【アクセスが拒否されました】という表示が出た場合はPCを再起動するか、アプリケーションへのアクセス権限を確認しましょう。
すでにバージョン1.0.0以下をインストールしている場合は一度アプリをアンインストールし再ダウンロードする必要があります。
Windowsでは【スタートメニュー】⇒【設定】⇒【アプリ】⇒【アプリと機能】⇒検索でTradingViewアプリを表示⇒設定から【アンインストール】を選択することでアンインストールが可能です。
無事、インストールが完了したらTradingViewのアカウントにログインします。
デスクトップアプリの右上【Start free trial】をクリックすると上記の画面が表示されます。
【Sign in with browser】を選択し、ブラウザ経由でアカウントにログインしましょう。
上記の画像が表示されるので【アクセス許可】を選択。これでデスクトップアプリがTradingViewのアカウントと紐づけされます。
再度、デスクトップアプリを開くとブラウザ版と同じ設定でチャートが表示されます。以上がデスクトップアプリのインストール方法です。
インストールに関して分からないことがある場合はTradingViewの公式にてQ&Aを参照してみてください。
TradingViewのデスクトップアプリの使い方
次は、TradingViewのデスクトップアプリの使い方を解説していきます。
基本的な使い方はブラウザ版と同じですが、デスクトップアプリでしか使えない機能もあります。ぜひ参考にしてデスクトップアプリを使いこなしてみてくださいね。
デスクトップアプリの日本語化
TradingViewのデスクトップアプリはデフォルトの設定では英語に設定されています。
日本語に設定するには画面左上のメニューから【Language】⇒【日本語】を選択しましょう。
ここでの注意点はアカウントにログインしている必要があるという点です。ログインしていない場合、言語が切り替わらないのでご注意ください。
十字カーソルの同期
次は、デスクトップアプリの独自機能である「異なるタブ間での十字カーソルの同期」です。
ブラウザ版では画面分割(有料プラン)したチャートで十字カーソルの同期が可能ですが、複数に分けたタブ同士の同期はできません。
この点、デスクトップアプリでは複数のタブを開いたときでも十字カーソルが同期します。異なる通貨ペア、シンボルでも同期は有効なのでマルチタイムフレーム分析や異なる通貨ペアの動きを確認するときには非常に便利です。
設定方法は同期させたいタブのレイアウト設定から【十字カーソル】を選択するだけです。
その他にも時間足や日時など同期させたい項目を選択すれば自動で同期してくれます。
シンボルのタグ付け
さらに、各チャート毎にシンボルを同期させたいときはタグ付けが便利です。
同じカラーのタグをつけたチャートはシンボルを変更したときにすべてが一度に変更されます。
タグ付けの便利な使い方が1つの大画面とMTF分析を組み合わせる使い方です。
1画面の大きなチャートで大局を把握しつつ、4画面分割にしたチャートで下位足のMTF分析(マルチタイムフレーム分析)をします。
タグ付けをしておけば1画面で通貨ペアを変更するだけでMTF分析の通貨ペアも自動で変更されるため非常に便利です。
設定方法はタブの上で右クリック⇒任意のカラーを選択するだけです。この2つの機能はデスクトップアプリでしか利用できない機能です。
マルチモニターでチャートを表示させている方であれば便利な機能なのでぜひご活用ください。
また、今回解説した機能以外の基本的な使い方は別記事にて詳しく解説しています。
チャートの基本操作から最新の追加機能まで網羅的に解説しているので、ぜひご一読ください!
TradingView対応のFX会社・ブローカー一覧表
以下では、TradingViewとの口座連携や取引ツールに内蔵している国内FX/CFD業者を一覧にしています。
口座連携に対応したFX業者とTradingViewを連携させると、デスクトップアプリからも直接発注をかけることが可能です。業者選びの参考にご活用ください!
FX会社 | 通貨ペア | 取引単位 | ドル円スプレッド | Trading View利用形式 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
![]() |
150 通貨ペア以上 |
1,000 通貨単位 |
変動制 | 連携 | 詳細 |
![]() |
29 通貨ペア |
1,000 通貨単位 |
0.2 銭 |
取引ツール内蔵 | 詳細 |
![]() |
29 通貨ペア |
1,000 通貨単位 |
0.2 銭 |
取引ツール内蔵 | 詳細 |
![]() |
30 通貨ペア |
1,000 通貨単位 |
0.1 銭 |
取引ツール内蔵 | 詳細 |
![]() |
69 通貨ペア |
1 通貨単位 |
0.4 銭(※1) |
連携または取引ツール内蔵 | 詳細 |
![]() |
84 通貨ペア |
1,000 通貨単位 |
変動制 | 連携または取引ツール内蔵 | 詳細 |
※:サクソバンク証券、FOREX.com以外の上記スプレッドはいずれも原則固定・例外あり。
※:サクソバンク証券は連携によるTradingViewの利用のみ対応。みんなのFX、LIGHT FX、ゴールデンウェイ・ジャパンは各社ツール内でTradingViewのチャートを利用可能。FOREX.comとOANDAは取引ツール内でのTradingViewの利用、連携によるTradingViewの使用の両方に対応しています。
※1:OANDAはベーシックコースとプロコースがTradingViewに対応しているのですが、上記スプレッドはベーシックコースのスペックを記載しています。
TradingView対応ブローカー・FX会社比較はこちら!
TradingView対応FX業者のスプレッド比較はこちら!
みんなのFXでは新たにTradingViewがチャートツールの1つとして利用可能になりました!
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※一部搭載していない機能があります。
さらに、待望のスマホアプリにもTradingViewが新搭載されました。PC版と遜色ない機能性でスマホでも本格的な相場分析が可能です。
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